これぞ“一台両得“の万能選手!? 走りと実用性を兼ね備えた優駿車 4選

■後席の居住性も悪くない高性能クーペは?

BMW M4 クーペ/全長×全幅×全高:4805×1885×1395mm、エンジン:直6ツインターボ2992cc、最高出力:480ps/6250rpm、最大トルク:56.1kgm/2650〜6130rpm、価格:1298万円
BMW M4 クーペ/全長×全幅×全高:4805×1885×1395mm、エンジン:直6ツインターボ2992cc、最高出力:480ps/6250rpm、最大トルク:56.1kgm/2650〜6130rpm、価格:1298万円

 続いてクーペのノミネートモデルは、

・レクサスRC F
・GT-R
・BMW M4クーペ

 この3台、クーペゆえに2ドアモデル。RC Fは自然吸気の5.0L V8エンジンを搭載している。ターボエンジン全盛のなか、自然吸気の大排気量エンジンでV8のマルチシリンダー。自然吸気でマルチシリンダーは減速時にエンジンブレーキの効きが良く、コーナーターンインでのシャープなハンドリングが魅力。

 しかし、GT-Rの超高速域でのスタビリティと4WDによるコーナーコントロール性も魅力だ。しかもGT-Rは乗り心地も良い。だがしかし、先日フルモデルチェンジしたBMW M4に試乗してその魅力の虜になってしまった。

 ツインターボの3.0L直6エンジンは高回転域まで一気に、しかもスムーズでストレスなく回る。480ps/550Nmのパワーで中低速もドライブしやすいので市街地でもスムーズ。これはトランスミッションがAT(8速)になったことにも起因する。ちなみにコンペティションモデルは510ps/650Nmだ。

 4ドアモデルのM3と同じプラットフォームなので後席の居住性も悪くない。また4シリーズとも共通ボディだからトランクスペースもしっかり確保されている。超高級ではないがインテリアの質感はさすがにドイツ車だ。またADAS(運転支援)機能も進化していて高速道路でのACC+LKAによるアシストも最新版だ。

■セダンのベストは“ある条件”付き!?

レクサスIS/全長×全幅×全高:4710×1840×1435mm、エンジン:直4ターボ1998cc、最高出力:245ps/5200〜5800rpm、最大トルク:35.7kgm/1650〜4400rpm、価格:480万円
レクサスIS/全長×全幅×全高:4710×1840×1435mm、エンジン:直4ターボ1998cc、最高出力:245ps/5200〜5800rpm、最大トルク:35.7kgm/1650〜4400rpm、価格:480万円

 セダンのノミネートは全て国産車。

・スカイライン400R
・レクサスIS
・カムリWS

 ハイブリッド専用モデルのカムリWSはFFゆえに室内スペースもたっぷり。2.5Lエンジンのハイブリッドは動力性能も高く加速感がトヨタのハイブリッドっぽくなく力強い。がしかし、ミドルサイズのFFではFRモデルほどのハンドリングは期待できない。つまり、この勝負400RかISのどちらか?

 で、ボクの意見では条件付きでレクサスISなのだ。その条件とはFスポーツモデルであることだ。

 400Rはパワーもさることながらダイレクトアダプティブステアリングを採用する等、最新の技術を駆使した素晴らしいスポーツセダンだが、最近マイチェンしたIS Fスポーツの進化のレベルがハンパない。

 ボディ剛性をアップさせホイールとハブの締結をこれまでのナットからボルト式に変更して軽量化と締結剛性を上げている。

 とても細かいところにまで手を入れて、入念に仕上げているのだが、ハンドリングが素晴らしく、しかも乗り心地や静粛性もアップしているのだ。ADAS系も進化している。インテリアの質感もレクサスならではの上質な素材による落ち着いたものだ。

■積載性とハンドリング&乗り心地も絶妙なワゴンは?

レヴォーグSTIスポーツ/全長×全幅×全高:4755×1795×1500mm、エンジン:水平対向4ターボ1795cc、最高出力:177ps/5200〜5600rpm、最大トルク:30.6kgm/1600〜3600rpm、価格:370万7000円
レヴォーグSTIスポーツ/全長×全幅×全高:4755×1795×1500mm、エンジン:水平対向4ターボ1795cc、最高出力:177ps/5200〜5600rpm、最大トルク:30.6kgm/1600〜3600rpm、価格:370万7000円

 ワゴンはこの3車をノミネートした。

・レヴォーグSTIスポーツ
・カローラツーリング
・プジョー308SW GTブルーHDi

 個人的には308SW GTブルーHDiかなり好きです。個性的なハンドリングと乗り心地。安っぽさを感じさせないインテリアのデザイン。常に刺激を振りまくキャビン。さらにディーゼルエンジン燃費も良く、中低速域がパワフル。

 カローラツーリングは非の打ち所がないほど完成度が高いですが、パワーやハンドリングを考えるとちょっと後退。

 そこでやはり日本カーオブザイヤーを受賞したレヴォーグですね。

 STIスポーツは電子制御式の可変減衰力ダンパーを採用していて、コンフォートモードにすると、どちらかというとハードな傾向にあるスバル車にはなかった高級感のある乗り心地が味わえる。「スポーツ+」にすれば、それこそサーキット走行もこなせるほどのハードなサスに変身するのだ。

 またボディがとてもしっかりとしていて、大きさを感じさせないハンドリングの爽快感。エンジン縦置きのシンメトリカルAWDによるバランスの良さも光る。もちろん最新のアイサイトXによる高レベルのADAS機能により安心・安全な高速走行も得点が高い。

【画像ギャラリー】ひと粒で2度おいしい!! 走りと実用性を兼ね備えた優秀モデルたち

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