エンジン車でも脱炭素の切り札!? バイオエタノール燃料はなぜ日本で普及しないのか


■産学官入り交じって研究開発が繰り広げられている

マツダは広島大学や東京工業大学の研究室と共同で、微細藻類の培養によるバイオ燃料の実用化に向けて研究を続けている

 世界ではじめてミドリムシ(学名ユーグレナ)の屋外培養に成功したユーグレナが、バイオ燃料でジェット旅客機を飛ばす、という構想を掲げて川崎にプラントを建設しており、これからバイオディーゼルの生産を本格化する計画だ。

 同社はユーグレナ(和名ミドリムシ)の大量培養に成功して、すでに化粧品や健康食品の分野では成功を収めている。

 さらに微細藻類の可能性を追求してモビリティの世界へも進出しているが、コンビニのファミリーマートから出る廃食用油を再生してバイオディーゼル燃料を作るなど、微細藻類による完全なバイオ燃料の実現にはまだ時間がかかりそうな気配だ。

 微細藻類には淡水系と海洋性のものがあり、海洋性の方がコンタミ(異物混入)に強く、油を溜める性質も強い、という情報もある。海洋性の微細藻類ならば、日本の領海内に生け洲のようなプールを造って、そこで培養することもできる。

 日本企業や研究機関が南米やオーストラリアでバイオ燃料やグリーン水素を製造して日本に持ってこようという計画もあるが、やはり日本国内でエネルギーを作ってこそ意味がある。風力発電は洋上でも思ったような発電成果を得られていないようであるし、太陽光発電も国土が限られた日本では限界がある。

 やはり海洋性の微細藻類によるバイオ燃料の開発と、潮流発電、地熱発電による再生可能エネルギーの確保こそ、日本がこれから目指す道なんじゃないかと筆者は思っている。

【画像ギャラリー】ブラジルやアメリカで普及するバイオエタノール燃料車 日本での普及の可能性は??