モナコでセナ以来の大快挙達成!!! ホンダはF1やめないでくれーー!!!

モナコでセナ以来の大快挙達成!!! ホンダはF1やめないでくれーー!!!

 皆さん、こんにちは。自動車ライターの伊藤梓です。数あるグランプリの中でも、F1ファンが特別な思いを持って観戦するレースのひとつが、このモナコGPだと思います。

 モナコGPは、ル・マン24時間レース、インディ500と共に「世界三大レース」に位置付けられる、格式高いレースです。角田裕毅選手にとっては、ポルトガルGPに続いて、初めて走るコース。

 このモンテカルロは、道幅がとても狭く、オーバーテイクの難易度も高い市街地コースですが、はたして、どんなレースになったのでしょうか?

 すでにフランスGPも終わっているのですが、あの大興奮のモナコGPをいま、あえて振り返ります。

文、イラスト/伊藤梓、写真/HONDA

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■レースは「予選」と「決勝」だけじゃない

モナコはコース幅が狭く追い抜きポイントが少ないのでドライバーも観客も「ムギギギ……」となりがちなレース展開となる

 レースといえば、普通は「予選」と「決勝」のイメージが強いと思いますが、実は「フリー走行」からレースは始まっています(厳密に言えば、もっと前の準備段階からとっくに始まっていると思いますが……)。

 角田選手にとって、モナコは初めてのコースなので、チームから「まずはフリー走行でしっかり周回を重ねるように」と、口酸っぱく言われた様子。

 フリー走行1回目(FP1)では、しっかり走り込み、フェルスタッペンと並ぶトップ周回数を記録し、タイムも9番手と順調です。

 そして、続くフリー走行2回目(FP2)。角田選手はミディアムタイヤでピットアウトし、11周を重ねたところでアクシデント発生。リアのグリップを失ってしまい、ガードレールに接触してしまったのです。

 そのまま自走でピットへ戻ったので、「壊れたのはリアウィングだけかな?」と思ったものの、サスペンションまでダメージが及んでいたようで、そのままFP2を終えることになってしまいました。

 「予選までマシンが直れば大丈夫でしょ」と思う方もいるかもしれませんが、実は今回、このクラッシュが決勝まで尾を引いたのです……。

 何度も繰り返しますが、モナコは、角田選手にとって初めてのサーキット。そして、このコースは、ほんの小さなミスでもクラッシュしてしまう程、針に糸を通すようなドライビングが求められます。

 つまり、モナコの経験がない角田選手は、フリー走行で感覚を掴み切れなければ、予選で上に行くのは難しいのです。角田選手とチームにとって、FP2を11周で終えてしまったことは、想像以上の痛手となりました。

■初めてのモナコで奮闘する角田選手

予選走行中の角田裕毅選手。市街地コースであるモナコはコースからギャラリースペースが近く、低速コーナーではカメラマンがシャッターチャンスを狙っている

 フリー走行の分を取り返すためか、予選が始まると、角田選手は、真っ先にコースインして、早めのアタックを仕掛けます。1本目では、Q1のノックアウトゾーンぎりぎりのところに、なんとかランクイン。

 しかし、重要なのは、多くのドライバーがタイムアップする2本目。角田選手は、2本目で約0.8秒もタイムを縮めてきました。「これはいけるかも!」と思ったのですが、タイミングモニターを見ていると、角田選手の前にどんどん他のドライバーの名前が飛び込んできます。

 最終的には、残念ながらノックアウトゾーンの16位に転落。Q1を突破した15位のベッテルとのタイム差は、なんと0.018秒。角田選手は、周を重ねるごとに速くなっていたので、やはり悔やまれるのがFP2のリタイヤ。ここをしっかり走れていれば、もしかしたらQ2に進出できたかもしれません。

 最終的な順位を確認すると、フェラーリ勢が素晴らしいラップを刻み、ルクレールが1番手、サインツが5番手につけています。そして、ホンダPU勢の期待の星であるフェルスタッペンは、2番手。

 残念なのは、ルクレールがクラッシュしてしまい、Q3が赤旗終了になったこと。その周でアタックに入っていたフェルスタッペンは、セクター1でファステストタイムを記録していたものの、赤旗のため、タイムを出すことができませんでした。

 そして、絶対王者のハミルトンは 、というと、なんと7番手からのスタート! 特にトラブルもなく、この順位だったことには驚きました。レッドブルにとっては、ポイントを重ねるために、これ以上ないチャンス到来です。

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