クラウン最後のFRの噂あり! 現行モデルの中古車はお買い得なのか??

■時代に合わせて年次改良もされている

 現行型クラウンは2020年4月に一部改良を行い、T-Connect SDナビゲーションシステムにSmart Device LinkやApple CarPlay/Android Autoといったスマートフォン連携機能を追加し、スマホアプリをナビに表示して操作することが可能となった。

 また、一部グレードを除きドアトリム&インストルメントパネルの加飾に合成皮革を採用し上質感を高めた。

 そして、2020年11月にも一部改良を行い、体調急変などドライバーの無操作状態が継続している場合、徐々に車両を減速させ自車線内に停車。早期救命救急をサポートする「ドライバー異常時対応システム」などの機能を追加した最新の「トヨタセーフティセンス」を搭載。

 さらに、ダブルディスプレイを廃止し、12.3インチのワイドディスプレイを採用しインストルメントパネルのデザインを変更している。

2020年の一部改良でT-Connect SDナビゲーションシステムを採用。インパネもコンベンショナルなデザインに変更されている
2020年の一部改良でT-Connect SDナビゲーションシステムを採用。インパネもコンベンショナルなデザインに変更されている

 それでは、現行型クラウンの中古車事情を見てみよう。

■現行クラウンのオススメは?

 現在、現行型クラウンの中古車は約940台流通している。2020年4月の時点では、約510台だったので、約1.8倍となっている。

 中古車の平均価格は約424万円で、需要期直後の2021年4月が約435万円。そして2020年4月の時点では約465万円だったので、現行型クラウンの中古車の平均価格は約1年で約40万円。直近の2カ月で約10万円の値落ち幅を記録している。

 流通している中古車の平均走行距離は約2万kmまで伸びており、中古車の価格帯は約258万~約830万円となっている。1年前の価格帯は約289万~約788万円だったので、最安値は約30万円下がったことになる。

 中古車の年式を見てみると、その理由がわかる。現行型クラウンの中古車の最も多い年式は約62.6%を占めているデビューイヤーの2018年式。次いで24.7%の2019年式となり、2020年式はわずか5.4%となっているのだ。

 この年式の分布を見ても現行型クラウンの新車販売が苦戦しているのがわかる。一般的に人気の高いモデルはデビューしてからの中古車の流通台数の増減は少ないもの。しかしクラウンはデビューイヤーをピークに翌年は半減、さらに翌年は半減という厳しい状態となっているのだ。

 流通している現行型クラウンのグレード構成を見てみると、最も多いのが2.5ハイブリッドRSアドバンスで約293台。価格帯は約329万~約749万円。

 続いては2.5ハイブリッドRSの約111台で、価格帯は約300万~約569万円。そして2.5ハイブリッドS Cパッケージが約110台で、価格帯は約278万~約469万円となっていて、人気の2.5ハイブリッド車もかなりお買い得となっている。

中古車ならクラウン S(ハイブリッド)もかなりお買い得
中古車ならクラウン S(ハイブリッド)もかなりお買い得

 そのなかで値落ち幅が大きくて特にオススメなのは、中古車が約60台流通している3.5ハイブリッドRSアドバンス。新車時価格は2.5ハイブリッドRSアドバンスの597万9000円よりはるかに高い710万7000円だが、3.5ハイブリッドRSアドバンスの中古車の価格帯は約349万~約830万円となっており、450万円以下の中古車が約21台となっている。

クラウンRSアドバンス。中古車では3.5ハイブリッドも値落ち率が大きいので、狙い目だ
クラウンRSアドバンス。中古車では3.5ハイブリッドも値落ち率が大きいので、狙い目だ

 これは税金の高い大排気量エンジンが敬遠されるためであるが、より滑らかな加速性能と静粛性が高い3.5ハイブリッドのラグジュアリーさは格別だ。今後、初の車検サイクルを向けるクルマが増えると、中古車相場はさらに活発な動きを見せるので、まさに買いのタイミングを迎える。

【画像ギャラリー】FRはいつまで続けられる!? 現行クラウンを画像でチェック!!

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