■顧客の満足度アップに結びつく強靭な足回りとフレーム設計技術
世新建設運輸が導入したノーテブーム社製6軸伸縮式セミローローダーは、足回りに油圧ペンドルアクスルを採用。ゴツい「く」の字型のアームでダブルタイヤ2組を保持する同機構は優れた耐荷重性を誇り、車軸ステア機能や車高調整機能も搭載する。最大積載量は73500kgだ。
車軸ステア機能(オートステア)は直進状態から最大で60度のステア角度を誇り、狭い路面などでの旋回性アップに寄与。荷台の床面地上高は通常走行時900mmだが、車高調整機能により780mmから1280mmまで無段階で設定可能だ。
なお、ノーテブーム社はトレーラ製品のセミオーダーメイドに対応。今回の6軸伸縮式セミローローダーは上述した他社の伸縮式セミローローダーより床面地上高が1cm低い設計となっているが、この床面地上高を実現できるのは世界的にもノーテブームぐらいという。
重量物輸送の現場では、図面に記されていない小さな突起物の影響などで、輸送がストップしてしまうこともある。「たかが1cm」と思うかもしれないが、現場で働くドライバーたちにとっては「されど1cm」なのだ。
ノーテブーム社製6軸伸縮式セミローローダーは、過去に導入した他社のセミローローダーに足りないものを補完するためのもの。導入検討の初期段階ではドライバーが現場で顧客へのヒアリングを行なってニーズを分析。世界中のトレーラメーカーから選んだのがこの一台だったという。
同社担当者は「導入により輸送限界が広がった印象。より仕事の幅が広がるのでは」と期待を語る。同車両はすでにフル稼働中で、最初の大仕事となった渋谷駅ハチ公前広場の東急5000系(通称青ガエル)の輸送はテレビでも取り上げられたのでご覧になった方もいるのでは?
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