ガソリンスタンドに入って給油する際に、給油口の位置で迷ったことはないだろうか。
大概のスタンドはどちらでも給油できるようにはなっているが、それでも給油口のある側に給油機があったほうが楽である。
今回はメーカーごとの給油口の位置の傾向と、借りたクルマでもとっさに給油口の位置を見分ける方法を伝授しよう!
文/片岡英明
写真/ベストカー編集部(トビラ写真=xiaosan@AdobeStock)
【画像ギャラリー】セルフスタンドで慌てないために!! メーカーごとの給油口の位置の傾向とこんなに簡単な左右の見分け方
■なぜか統一されていない給油口の位置
レンタカーを返却するときや新車に買い替えたとき、ちょっと迷ってしまうのが燃料の給油口だ。自動車は数百km走るたびに1度、燃料を補給しなければならない。そのとき、ちょっと首をひねってしまうのが燃料の給油口の位置である。
左側に付いているクルマだけでなく、右側に付いているクルマも少なくない。日本車だけでなく輸入車も統一されていないし、昔はトランクやリアエンドに給油口があるクルマも珍しくなかった。
だが、今は道路運送車両の保安基準で燃料タンクの注入口とガス抜き穴はエキゾーストパイプの開口方向ではなく、しかもエキゾーストパイプから300mm以上離れていること、と定められている。だからリアフェンダー周辺に給油口が集中しているのだ。
だが、自動車メーカーの設計上の都合や考え方によって給油口の位置はまちまちだ。
自動車メーカーは、合理的に設計するために給油口の位置を右か左か決めている。トヨタ車の給油口の多くは、助手席側、つまり左側の側面だ。
数少ない例外がスポーツモデルで、スープラとトヨタ86は、運転席側、つまり右側に給油口が付く。同じトヨタグループのダイハツも助手席側(左側)に給油口がある。ホンダも左側に給油口を設けているし、三菱とマツダも同様だ。
だが、三菱のアウトランダーPHEVとマツダのMX-30は例外で、バッテリーの給電口を右側に設けている。
日本車の給油口が左側に多いのは、日本の道路事情が左側通行だからだろう。
ガソリンスタンドで給油するときに、運転席側のドアを大きく開けて乗り降りしやすいスペースがあるから心理的に余裕がある。また、給油作業をする店員も安全に声をかけやすい。イギリスは左側通行だから、同じ理由で初代ミニも左側後方に給油口が設けられていた。
コメント
コメントの使い方