サングラスはまぶしさを防ぐだけのアイテムと思っている人は多いはず。しかし実は、サングラスは運転疲れや日焼けを軽減するためにも非常に有効なアイテムなのだ。今回は、太陽光から目を守らなくてはならない理由や、太陽光が運転疲れを助長する理由を解説。あわせて、運転中に最適なサングラスの選び方を解説する。
文/室井 圭 写真/宮田幸司、写真AC
【画像ギャラリー】運転疲れの原因に「目の日焼け」あり!!? 運転中にサングラスが必要なわけ
目も日焼けする!? 紫外線による目のダメージは甚大!
太陽光線のひとつである紫外線。紫外線と聞くと肌の日焼けを連想する人がほとんどだろう。しかし、目も肌と同じように日焼けをしてしまうのだ。そして目の日焼けは時には肌の日焼けよりも深刻な事態を引き起こすことも……。
紫外線にはいくつか種類があるが、肌や目を日焼けさせる有害な紫外線はUVAとUVBと呼ばれる光線だ。ここでUVAとUVBの特徴を解説していこう。
UVA
地上に届く紫外線の約90%を占める。波長が長く、雲や家やクルマの窓ガラスも透過する。肌の奥深く(真皮)まで到達してダメージを与えて、シワなどの原因になる。
UVB
屋外での日焼けの主な原因となる光線で、肌を真っ赤にしたり、水膨れを起こす。皮膚がんやシミの原因にもなる。このUVBは薄曇りでも80%以上が透過して地上に降り注ぐため、曇り空の時でも油断は大敵だ。
UVAもUVBも目には非常に有害な光線だ。UVAは、水晶体まで届いて吸収されることで白内障を発症させることもある。角膜に吸収されるUVBは、角膜炎の発症リスクを高める。
運転時の疲労感も紫外線が原因!?
紫外線は直接的に目に悪さをするだけではない。紫外線が目から入ると脳は強いストレスを感じることが医学的にわかっている。その結果、疲労物質が大量に分泌されて疲労感が強くなってしまうのだ。そのため、サングラスなしで運転をすると疲労感が高まり、疲れが抜けにくくなる。
また、目に紫外線が入ってしまうと、脳は肌を黒くする色素である「メラニン」を生成するように信号出す。そのため、日焼け止めなどで肌をガードしていても、目が紫外線にさらされてしまうと肌が黒くなってしまうのだ。
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