まだまだ現役やめません!! トヨタが旧型カローラを未だに売り続ける訳

■5ナンバー車の存在意義は駐車場にあり

昔ながらの機械式駐車場を利用するオフィスなどはまだまだ多い。アクシオやフィールダーのような新車で買える5ナンバー車は貴重な選択肢となる(xiaosan@AdobeStock)
昔ながらの機械式駐車場を利用するオフィスなどはまだまだ多い。アクシオやフィールダーのような新車で買える5ナンバー車は貴重な選択肢となる(xiaosan@AdobeStock)

 アクシオやフィールダーが、大規模法人に売れていくのは、駐車場の事情が大きい。特に都市部のビルにオフィスを構える法人では、昔からの機械式駐車場(全幅1750mm以下、全長4700mm以下の規格)に、クルマを保管するケースがまだまだ多くある。

 取り回しがいいから、税金が安いから(自動車税はエンジン排気量が基準なので、ナンバー規格で税金は変わらないのだが)といった理由で、5ナンバー車を求める人は大幅に減った。対して、如何ともしがたい駐車場問題が旧型カローラの存在意義を高めている。

 アクシオやフィールダーのような、新車で買える5ナンバーセダン(ステーションワゴン)は、都市部の駐車場縛りを抱えるユーザーにとって、貴重な選択肢となっているのだ。

日本の駐車場事情でも扱いやすいカローラアクシオ。新型発売後も全幅1695mmの5ナンバーセダンとして発売を継続している
日本の駐車場事情でも扱いやすいカローラアクシオ。新型発売後も全幅1695mmの5ナンバーセダンとして発売を継続している

 5ナンバーセダンやステーションワゴンをラインナップに残すことは、トヨタ販売店にとってプラスに働いている。一定数の需要があり、他メーカーが参戦しないカテゴリーとなれば、今後もトヨタが取り扱うべきジャンルであろう。

 ただし、クルマ自体の設計が古く、今後、予防安全技術や安全装置の取り付け義務化等が進むと、現在のアクシオ・フィールダーのプラットフォームでは、法規対応ができなくなる可能性も高い。

 筆者は、現在のカローラシリーズ(セダン・ツーリング・スポーツ)とは分離して、昔のコンフォート的な立ち位置で、アクシオ・フィールダーを生まれ変わらせるべきだと考える。カローラのペットネームにはこだわらず、5ナンバーというこだわりを持ったまま、販売を続けてほしい。

【画像ギャラリー】貴重な5ナンバーセダン&ステーションワゴン!! まだまだ存在意義があるカローラ アクシオ&フィールダー

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