■エクスクルーシブ/Exclusive
「エクスクルーシブ」というとホンダ色の強いグレード名だ。レジェンドをはじめ、インサイト、ラグレイト、USアコードクーペの最上級グレードに用いられることが多い。
その他、レアなモデルとしてCR-Xにもエクスクルーシブグレードが存在した。
ボディーカラーはブラックであるのに対して、内装色はキャメル、シートもキャメルレザー仕様という豪華モデルだ。リアガーニッシュも専用品が与えられ「CR-X EXCLUSIVE」の文字がスペシャルモデルであることをさりげなくアピールした。
これは余談だが、ポルシェのカスタムオーダーをするサービスは「エクスクルーシブ・プログラム」と呼ばれる。
■スーパーエクシード/Super Exceed
「スーパーエクシード」といえば、いうまでもなく三菱色が強く感じられるグレード名だ。しかも、多くの場合は最上級グレードに与えられたグレード名ゆえ、三菱車オーナーでなくてもその響きを記憶している人も多いだろう。
「エクシード」の上級グレードとして、エンブレムなどでさりげなく「スーパーエクシード」のグレードをアピールしていた。
このグレード名を冠したモデルを挙げると、パジェロ、デボネア、ギャラン フォルティス、デリカ スペースギア、エテルナなど。
ちなみに「Exceed」は日本語で「超えた」「勝る」などの意味を持つ。
■サイボーグ/Cyborg
三菱のホットモデルとして3代目ミラージュ(C53A型)に設定されたグレードが「サイボーグ」だ。3ドア ハッチバックのグレードにはスズキの3ドア ハッチバックとして人気が高い「スイフト」も存在した。
ちなみにサイボーグの語源は、アメリカの科学者であるマンフレッド・E・クラインズが1960年頃に発表した著書のなかで生物と機械装置の結合体を「サイバネティクス・オーガニズム」と称した短縮語だといわれている。
ミラージュサイボーグのグレードは4代目においても追加モデルとして設定され、新開発の1.6L、直4DOHC16バルブ MIVECエンジンを搭載し、最高出力は175ps。リッターあたり109psをたたき出した。
このサイボーグは3代目および4代目はハッチバックおよびセダンに設定され、1995年にフルモデルチェンジされた5代目ではハッチバックのみとなった。
■プロミネント/Prominent
トヨタカムリのハードトップモデルとして1988年に発売されたのが「カムリハードトップ(VZV20型)」であった。
搭載されるエンジンはセダンタイプのカムリが4気筒エンジンであるのに対して、こちらはV6エンジン。グレード名に「プロミネント」が採用された。このプロミネントには「卓越しているさま」「顕著であるさま」などの意味を持つ。
カムリのフルモデルチェンジにともない、1990年にカムリハードトップもVZV30/31型へと進化。両モデルともトランク部分に「Prominent(30/31型はすべて大文字)」のグレード名が誇らしげに配されていた。
4ドアセダンのカムリの車両本体価格が100万円台後半〜200万円台前半であったのに対して、プロミネントは200万円半ば〜。価格帯を基準に選ぶなら、上級モデルのマークII 3兄弟も射程圏内に狙えるポジションにあった。
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