■ツアラー/Tourer
80系マークII/チェイサー/クレスタのスポーツグレードに採用されていた「GTツインターボ」に代わり、90系および100系に与えられたのが「ツアラー(100系クレスタのみ「ルラーン」に改称された)」だった。
ターボエンジン搭載グレードはツアラーV、NAエンジンはツアラーSという2グレード構成は覚えやすい。
なかでもチェイサーツアラーV(100系)は、ツアラーのグレード名を冠したマークII3兄弟の代名詞となった感がある。1JZ-GTE型直6エンジンを搭載したツアラーVは当時はもちろんのこと、若い世代のクルマ好きにも人気のモデルだ。
■サリュー/Salut
「お・ま・た」と聞かれて思わず「サリュー! 」と答えてしまうのは、もはや完全におじさん世代だろう(笑)。いまや大女優の風格すら漂う松嶋菜々子の出世作ともいえる日産アベニールサリューCMだ。
1995年に登場したアベニールサリュー、グレード名にエクスクラメーションマーク、いわゆるびっくりマークがついた「サリュー! 」として売られていたほど遊び心があったのだ。
「Salut」はフランス語。和訳すると「やぁ」「じゃあね」などの意味がある。
当時大ヒットしていたスバルレガシィツーリングワゴンのなかでも特にGT系グレードが人気だったことを強く意識してか、上級グレードにあたるGTターボにはSR20DET型エンジンが搭載されていた(NAエンジンはSE20DE型)。
ちなみにCMで使われていたのもGTターボで、ドレス姿にフルフェイスのヘルメットを被った松嶋菜々子が助手席に座り、ドライバーがサーキットを攻めまくるバージョンも存在する。
色っぽい声で「ステキ! 」を連呼する松嶋菜々子のリアクションを真に受けて勘違いした当時の若者がいたに違いない。
■キャンバストップ/Canvas top
ルノートゥインゴやフィアット500は現在でも新車が販売されているようだが(グレード名として正式に表記しているのはルノー トゥインゴのみ)。
BMW MINIコンバーチブルの幌をキャンバストップ風に開けて走っている光景を見たことがある。しかし、日本車ではすっかり絶滅危惧種となった感のあるキャンバストップ。
グレード名としてキャンバストップが設定されていたのは、トヨタ スターレットやカローラII、コルサ、Will Vi。日産ではマーチやエスカルゴ。
マツダはデミオ、日本フォードではフェスティバ、オートザムキャロルおよびレビュー。ダイハツオプティ、スズキアルトラパンといった、割と女性も好みそうなモデルが多いようだ。
特に、紺色のフェスティバキャンバストップや、赤いデミオキャンバストップは人気モデルの牽引役となったモデルだけに、印象に残っている人も多いだろう。
余談だが、マニアックなところでは1988年に100台限定でカペラのキャンバストップ仕様が発売された。
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