比較的低価格で入手しやすい自動車模型といえば、なんといってもプラモデルだろう。自分の好みの仕様に変更するなど自由度も高いが、その分組み立てに手間や時間がかかったりして敬遠する向きもあるだろう。
しかし、最小限の手間で組み立てを楽しめる「楽プラ」をご存じだろうか? 今回は青島文化教材社の「ザ・スナップキット」シリーズをご紹介しよう!
文/加藤久美子、写真/青島文化教材社
【画像ギャラリー】車プラモがこんなに手間いらず&リーズナブルに!! アオシマのザ・スナップキットシリーズを楽しむ!!
■プラモデルファンにはおなじみの「アオシマ」が展開する「楽プラ」こと「ザ・スナップキット」とは?
プラモデルファンなら青島文化教材社という名前を知らない人はまずいないだろう。非常に長い歴史を持つ会社で、昭和7年(1932)動力付き模型飛行機の製造販売に乗り出した時には「青島模型飛行機」という名称だった。
そこからアオシマと模型の歴史がスタートし1961年に有限会社青島文化教材社を設立。同じ年に初のオールプラスチックモデル「ブルーバード」が発売された。今年で設立からちょうど60年を迎える。
プラモメーカーとして老舗中の老舗となるアオシマが2017年から展開しているのが別名「楽プラ」と呼ばれる「ザ・スナップキット」シリーズである。
クルマのプラモデルというとパーツ数が非常に多く、また専用の塗料を複数種類用意しなくてはならないなど初心者や子どもにはややハードルが高い玩具と言えるが、スナップキットはボディ色をプラスチック材料の着色で再現しているため塗装が不要。はめ込みながら作っていくため接着剤も不要としている。
専用の塗料や道具を極力排して、子どもから大人まで誰でも短時間でプラモデルつくりを楽しめる仕様となっている。
パーツ数も25~30パーツとかなり少ないのでプラモデル初心者のママ&キッズにも作りやすい。しかもお手頃価格であり、車内の装備まで精巧に作られているのが大きな特徴となっている。
創業60年の歴史を持つ超本格的なプラモデルメーカーであるアオシマが「楽プラ」の別名を持つ、スナップキットを開発したのにはどのような理由があるのだろうか?
発売当初は「可もなく不可もなく普通に売れていた」というスナップキットシリーズが、昨今はコロナによる「巣ごもり消費」の流れに沿って今、じわじわとその人気が拡大しつつあるという。
スナップキットの特徴や人気の理由、開発から商品化に至るまでのエピソードなど、開発を担当した青島文化教材社企画部の中西英登さんに話を聞いてみた。
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