どこでも使えるポータブルスピーカーを車内に導入して音空間をリッチに!!


■置き場はどうする? 狙い目はここだ!

スピーカーの置き場所として意外なオススメはカップホルダーだ。ホルダーの位置によっては音響的にかなりの特等席となる

 さてそのポータブルスピーカーだが、実際どこに置くのがベストなのだろうか。

 これに関してはインパネ形状等の違いもあるので一概に言えないが、専用品でなければダッシュボードの上に置くのは厳禁だ。理由は簡単、もし急ブレーキや事故が起きた際、ユニット自体が乗員側に飛んできて危険だからである。

 専用品などはしっかりダッシュボードに取り付けることで万が一の事故でも影響は少ないが、前述したように車載専用でないモデルをクルマで使うのだからその点は配慮したい。

 ではどうするか、そこでオススメなのが「ドリンク(カップ)ホルダー」の活用である。

 これもまた商品によるが、コンパクトな円筒タイプのものだと、ホルダーにポンと置くだけで使える。特にセンターコンソール下やアームレスト手前辺りにドリンクホルダーがあるクルマであれば中々の“特等席”とも言える。

 またポータブルスピーカーの特徴としては決まった場所に置いて使うことを想定していないので、全体に音が拡散されるような構造になっているものが多い。つまりやれ「音像定位だ」とか「セパレーションだ」とかあまり考えずにもっとカジュアルに使える点も魅力のひとつである。

カップホルダーに入らなかった場合、このようなスピーカーの直径に合わせて拡張できるカップホルダーを利用する方法もある

 もちろん、路面からの振動や突き上げなどが気になるようであれば、緩衝材のようなものを間に敷く、というのもアイデアのひとつだろう。

 また最近のドリンクホルダーは大型化しているとはいえ、ポータブルスピーカーを入れるには少しサイズが厳しい場合もある。その場合はドア側にあるペットボトルなどが置けるポケットを利用するとという方法もある。くれぐれも購入前に自己責任でサイズ等を確認してほしい。

 前述したように一度フル充電すれば長距離ドライブでも十分使えるのが最近のポータブルスピーカーの特徴だし、もしバッテリー切れを起こしてもモバイルバッテリーを使って充電できるし、何よりも車両側のUSB端子から電源を供給して充電することもできる。

 この辺もポータブルスピーカーとクルマとの相性の良さと言える。

 今回過去も含め、筆者が全て自腹で購入した商品の中から(散財)オススメのモデルを紹介する。

■オススメポータブルスピーカー3選+α

●ソニー「SRS-XB12」 実勢価格:6500円前後

ソニー「SRS-XB12」 実勢価格:6500円前後

 非常にコンパクトなポータブルスピーカーで約46mm口径を持つフルレンジスピーカーだが、見た目以上の重低音とヌケの良い中高音が魅力だ。

 接続はBluetoothが基本だが、本体側にも操作ボタンを搭載しているし、外部入力端子も用意される。

 ユニークなのは元々この商品はモノラル(の割には音が良い)なのだが、同じ商品を2台Bluetooth接続(リンク)させることでステレオ再生できる「Speaker Add」機能を搭載している点だ。例えば左右のドリンクホルダーに1台づつ設置すれば拡がり感のあるステレオで音楽を楽しむことができる。

 防水防塵に関してもIP67に対応しており、少し位の汚れにも強いし、何よりも4.5時間の充電で最大約16時間の再生ができるのでバッテリー切れをあまり気にせず使えるのが良い。

 実はこのモデルにはすでに「SRS-XB13」という最新モデルが発売されているが、あえて前のモデルを選んだのは外形寸法がSRS-XB12の方が直径で2mm小さい(φ74mm)からだ。

 たかが2mmと思うかもしれないが、前述したようにクルマのドリンクホルダーは車種によって様々なのでなるべくならば小さい方がベターと考え、こちらを推奨した。

 SRS-XB13の場合、さらに音を拡散させる「Sound Diffusion Processor」を搭載しているのでその点では魅力的だが、フィッティング重視でSRS-XB12とした。

●Anker「Soundcore Flare Mini」 実勢価格:3990円前後

Anker「Soundcore Flare Mini」 実勢価格:3990円前後

 Amazonなどのネット通販ではモバイルバッテリーやケーブルなどでおなじみの「Anker」。ポータブルスピーカーのラインナップも豊富だが、コンパクトな円柱型スピーカーをセレクトした。

 特徴としては360°音が拡散できる方式を採用している点。もちろん、2台用意すればステレオ再生も可能だが、これ1台でも十分楽しめる。

 出力は10Wとこのクラスとしては十分。防水性能に関してはIPX7だが、防塵性能に関しては記載が見当たらない。

 バッテリー性能は満充電まで最大で約3時間、最大12時間の再生に対応する。底面にライトアップ機能を搭載しており、音楽によってライトが変化するので車内ではちょっとしたアンビエントライト的にも使える(もちろんオフも可能)。

 音質的には重低音を重視したようだが、実際聴いてみるとそこまでは強くはなく、バランス良くに聴かせてくれる感覚だ。ちなみに外部入力端子は無くBluetoothのみでの接続となる。

 何よりもAmazonなどでは3990円という低価格で販売されているのが他のAnker製品同様コスパ抜群という点である。

●ソニー「SRS-XB23」 実勢価格:1万2000円前後

ソニー「SRS-XB23」 実勢価格:1万2000円前後

 これ1台でステレオ再生ができる円筒型ポータブルスピーカー。本体には約42×51mm口径の非対称形フルレンジスピーカーユニットを2個配置する。

 ユニークなのは縦でも横でも使える点だが、縦で使う場合は自動的にモノラルモードに切り替わるのは少し残念だった。ただ、その状態でも音の拡がりや重低音に関しても十分な音質を届けてくれる。

 本体は非常にタフな仕様となっており、IPX7相当の防水性のほか、IP6X相当の防塵、さらに防錆(ぼうせい)性能も有しているので潮風にさらされる海岸などでも使える。

 音質に関しては現在のソニーが持つ高音質テクノロジーをふんだんに採用。専用のスマホアプリ「Music Center」により前述した縦横置きにおけるモード切替やスマホ側から各種操作も可能。

 音質面でも話題の高音質コーデック「LDAC」やiPhone向けのACC音源にも対応。音声コントロールにも対応しており、最大で12時間の再生に対応(STAMINAモード時)する。

■番外編

●JBL「Smartbase Wireless」実勢価格:1万5000円前後

JBL「Smartbase Wireless」実勢価格:1万5000円前後

 冒頭に触れた「JBL Trip」の実質後継モデル。バイザーに装着するTripとは大きく異なり、ダッシュボードに設置するタイプだ。

 このモデルの特徴はスマホを直接本体にセットすることで、スマホのナビアプリやADAS系アプリなども同時に使うことができる点にある。

 さらにクレードル部にワイヤレス充電である「Qi(チー)」を搭載することで使いながらスマホの充電が可能という点も大きなポイントだ。ただクレードル部の角度調整が出来ないのは残念なポイントだ。

 スマホとの接続はもちろんBluetoothで行われるし、ハンズフリー通話時のノイズキャンセル機構も効果的だ。

 音声による操作も可能だが(SiriやGoogle Nowにも対応)本体前面に音量やミュート、電話のスイッチが大きめに設置されているので操作性も悪くはない。

 音質に関してもコンパクトな筐体からはイメージできないクリアな音が魅力、重低音に関してはパンチ不足だが、音源の再生力は優れている。何よりもダッシュボード上に設置されているので自然なステレオ感の再生が出来る点は魅力的だ。

 車載専用も考慮したモデルなので基本は設置したままでOK。但し付属の吸着版はやや粘着力が心許ない。頻繁に取り外して家でも使うならばこのやり方だが、基本据え置きを前提にもっと強い両面テープ等で固定したほうがベターと感じた。

 こちらも発売してから少し時間が経っており、執筆時、大手家電量販店であればまだ在庫があるので今がラストチャンスかもしれない。

【画像ギャラリー】ワイヤレスでどこでも持ち運べる低価格ポータブルスピーカーを車内で使ってみる!!