■車載用ではない、という点に配慮したい
今回紹介するポータブルスピーカーは元々、家の中やアウトドアなどで使えるタイプだ。コンパクトでありながらバッテリー搭載しているのでモデルにもよるが長時間の再生が可能な点、また防滴仕様等にもなっているので少し位飲み物等がかかっても拭けば問題はない(風呂で使える物も多い)。
そしてスマホなどとの接続はBluetoothを使う。ほとんどの商品がこれにより音楽だけでなくハンズフリー通話にも対応できる。さらにモデルによってはAppleの「Siri」やGoogleの「Google Now」といった音声コマンドにも対応できる商品もある。
実は過去、ポータブルスピーカーには車載専用のモデルが存在した。筆者が使っていたのはJBLの「Trip」というモデルでユニットをサンバイザーに装着することで斜め前方から音が降り注ぐような感覚が魅力的、重低音は期待出来なくても、明瞭なサウンドは好感が持てた。
商品自体は2017年頃に購入し、当時は1万5000円位だったが、残念ながら現在は生産を終了している。
つまり車内という環境下で商品を使う場合、専用品でなければ車内の利用環境に気を遣う必要があるということだ。
ここでポイントとなるのがポータブル型は「持ち運びができる」という点だ。
少々面倒くさいかもしれないが、日中青空駐車する際などは自分のカバンの中にポンと入れておくもよし、それが面倒ならばラゲージに置いておけば外から見えないので盗難の心配もない。元々Bluetoothとペアリングされていることもあり、電源さえ入れれば自動的接続できるのがこれらの商品のメリットだ。
基本車内での使用は推奨されていない点は理解の上、使ってみて欲しい。
■置き場はどうする? 狙い目はここだ!
さてそのポータブルスピーカーだが、実際どこに置くのがベストなのだろうか。
これに関してはインパネ形状等の違いもあるので一概に言えないが、専用品でなければダッシュボードの上に置くのは厳禁だ。理由は簡単、もし急ブレーキや事故が起きた際、ユニット自体が乗員側に飛んできて危険だからである。
専用品などはしっかりダッシュボードに取り付けることで万が一の事故でも影響は少ないが、前述したように車載専用でないモデルをクルマで使うのだからその点は配慮したい。
ではどうするか、そこでオススメなのが「ドリンク(カップ)ホルダー」の活用である。
これもまた商品によるが、コンパクトな円筒タイプのものだと、ホルダーにポンと置くだけで使える。特にセンターコンソール下やアームレスト手前辺りにドリンクホルダーがあるクルマであれば中々の“特等席”とも言える。
またポータブルスピーカーの特徴としては決まった場所に置いて使うことを想定していないので、全体に音が拡散されるような構造になっているものが多い。つまりやれ「音像定位だ」とか「セパレーションだ」とかあまり考えずにもっとカジュアルに使える点も魅力のひとつである。
もちろん、路面からの振動や突き上げなどが気になるようであれば、緩衝材のようなものを間に敷く、というのもアイデアのひとつだろう。
また最近のドリンクホルダーは大型化しているとはいえ、ポータブルスピーカーを入れるには少しサイズが厳しい場合もある。その場合はドア側にあるペットボトルなどが置けるポケットを利用するとという方法もある。くれぐれも購入前に自己責任でサイズ等を確認してほしい。
前述したように一度フル充電すれば長距離ドライブでも十分使えるのが最近のポータブルスピーカーの特徴だし、もしバッテリー切れを起こしてもモバイルバッテリーを使って充電できるし、何よりも車両側のUSB端子から電源を供給して充電することもできる。
この辺もポータブルスピーカーとクルマとの相性の良さと言える。
今回過去も含め、筆者が全て自腹で購入した商品の中から(散財)オススメのモデルを紹介する。
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