どこでも使えるポータブルスピーカーを車内に導入して音空間をリッチに!!

どこでも使えるポータブルスピーカーを車内に導入して音空間をリッチに!!

 昨今はオーディオのデジタル化によって、いつでもどこでも高音質が楽しめる環境になった。しかし音の“出口”であるスピーカーに関して言えば、クルマではいくつかの制約があるのも事実。

 特に商用車のような簡素な装備のクルマを利用する場合は、音質が悪かったりスピーカーレスの場合もあり、不満に思っているユーザーも多いはずだ。

 そこで持ち運びが簡単にできる低価格のポータブルスピーカーを車内で楽しむという提案をしてみた。

文/高山正寛、写真/SONY、Anker、JBL、高山正寛

【画像ギャラリー】ワイヤレスでどこでも持ち運べる低価格ポータブルスピーカーを車内で使ってみる!!


■最近のクルマはスピーカーの後付けが難しい?

ディーラーなどではスピーカーの交換は保証対象外となるので交換不可。一部プロショップでは取り扱うがかなりの工賃となる。そこで手軽なポータブルスピーカーの出番というわけだ
ディーラーなどではスピーカーの交換は保証対象外となるので交換不可。一部プロショップでは取り扱うがかなりの工賃となる。そこで手軽なポータブルスピーカーの出番というわけだ

 車両にもよるが、これは本当のことである。中古車の場合、市販されているスピーカーは比較的取り付け自体は容易なのだが、最近の車両では標準装備のスピーカー、または工場ラインで装着する“メーカーオプション”のスピーカー以外は取付不可の場合がある。

 その理由はドア自体にサイドエアバッグなどのセンサーが装着されているため、交換等を推奨しないからである。もちろん車種にもよるので自分のクルマはどうなのか、という点に関しては各カーAVメーカーが出している取付対応表等で確認してほしい。

 実際筆者もディーラーやカーショップで相談をしたことがあるが「保証対象外になるので出来ないのではなく、やらない(やれない)」という返事だった。一方でプロショプに相談すると意外にも「出来ますよ」とのことだったが、値段を聞いて尻込みしてしまった。

 「卵が先か鶏が先か」ではないが、オーディオの場合も入口と出口のどちらを重視するかで昔は結構悩んだものだ。筆者も45年以上のオーディオマニア(のつもり)だが、昨今は入口(音源側という意味)がデジタル化して一定以上の高音質(特にノイズ関係は圧倒的に改善された)なので出口に注力すれば良いと思っている。

 そこでもっと手軽に高音質を楽しむスタイルとして注目したのが「ポータブルスピーカー」である。これをクルマに持ち込むことで手軽にいい音が楽しめるのだ。以下では導入時の注意点も含めて解説する。

次ページは : ■車載用ではない、という点に配慮したい

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