新型ノートオーラ 発売3週間で早くも受注1万台突破の理由

インテリアのクオリティに優れるノートオーラ

ノートオーラ売れ筋のG leather editionには、初代ティアナのような洗練された木目調パネルを採用。本革ステアリングを標準装備し、日産コンパクトカーで最も上質に仕上げてきた
ノートオーラ売れ筋のG leather editionには、初代ティアナのような洗練された木目調パネルを採用。本革ステアリングを標準装備し、日産コンパクトカーで最も上質に仕上げてきた

 ノートオーラは、テーマである「上質をまとったコンパクト」を、忠実に体現しており、特にインテリアのクオリティが素晴らしい。

 これまでの日産車(特にコンパクトカー)のインテリアは、お世辞にもいいとは言えないものであったが、2020年12月に登場したノートで進化し、ノートオーラではそこからさらに上質に仕上げてきた。

 運転席目の前にある、12.3インチのフルTFTメーターは、欧州プレミアムコンパクトとも互角に戦えるほど、サイズも十分に大きく、かつ視認性も良い。本革ステアリングも標準装備だ。

 売れ筋のG leather editionの、ダッシュボードやセンターコンソールを覆う木目調パネルは、木目の凹凸を表現した微細加工を施し、艶を抑えた表面となっており、モダンリビングの元祖、「初代ティアナ」にあった木目ダッシュボードのよう。

写真は、ヘッドレストレストにあるBOSEの60ミリスピーカー。運転席助手席のヘッドレスト、足元に合計8つのスピーカーが設置され、前席でも最も良い音質を届ける
写真は、ヘッドレストレストにあるBOSEの60ミリスピーカー。運転席助手席のヘッドレスト、足元に合計8つのスピーカーが設置され、前席でも最も良い音質を届ける

 BOSEのパーソナルプラスサウンドシステムも、相当頑張ったと思う。ツイーターがAピラー左右それぞれに1基ずつの計2基、165ミリのワイドレンジスピーカーが運転席助手席それぞれ足元に1基ずつの計2基、ヘッドレストの左右に2基の60ミリスピーカー(運転席助手席それぞれで計4基)、合計で8つのスピーカーを駆使し、前席で最も良い音質になるよう、音場が作り込まれている(バーチャル・オーディオ・テクノロジーと呼ぶ)。

 先ほども触れたが、運転席で聞く音の臨場感が半端なく、ヘッドレストからの音がちょうどよい塩梅で届くため、音楽を聴いていて、実に心地がよい。

 BOSE担当者によると、「低音は低い位置からでも届くが、中高音は、耳の高さで鳴らす方が、最も良い音が聞こえる。ノートオーラでは、ヘッドレストという、これ以上ないベストな位置にスピーカーを設置することができた」という。この技術は是非とも車種展開すべきだ。

 ドライバーがいちばん目にするのは、インテリアだ。ノートオーラのインテリアの上質さは、購入したオーナーの満足感を長く保ってくれるものとなるだろう。

静粛性の高さはピカイチ!! 4WDの走りにも感動

ノートオーラe-POWERは走行時の静粛性の高さをもつ。フロントガラスに遮音性能の高いものが織り込まれており、走行中でも前後席での会話がスムーズに出来る
ノートオーラe-POWERは走行時の静粛性の高さをもつ。フロントガラスに遮音性能の高いものが織り込まれており、走行中でも前後席での会話がスムーズに出来る

 走りに関しては、ノートオーラは、ノートに対して、e-POWERの最高出力を18%UP(85kW→100kW)、最大トルクを7%UP(280Nm→300Nm)させてきた。このパワーの差は、乗り比べないと分かりづらい差ではあるが、ノートとノートオーラの走りで、圧倒的に違うのが静粛性の高さだ。

 具体的には、フロントおよびサイドガラスを透過する音が、ノートと比べて圧倒的に静か。これは、フロントガラスの中間膜に遮音性能の高いものが織り込まれていることによるそうだ。

 後席も「無音」とは言えないが、相当静かになっており、走行中でも前後席の間で、後席の人が身を乗り出さずとも問題なく会話ができる。

 また、4WDの安定性の高さには、ちょっと感動した。加速減速、ターンイン、コーナリング中の切り増し、コーナー中のブレーキなど、常に安定しているので、とにかく運転がしやすい。かといって、2WDが「ダメ」なのではなく、コーナーでの軽快感は2WDの方があり、一人ドライブならば2WDの方が好ましくも思える。

 2WDは車重1260kg、4WDは1370kgと、110kgもの差があるので、4WDは車体の重さを体感してしまうのだ。

 パワートレインのパワーアップだけでなく、17インチタイヤによるヨレの少ないしっかりした走りや、4WD制御による挙動安定性に関しても、もったいぶらずに、ベースのノートにもそのまま流用して欲しい、と感じた。

 「オーラの特別感」なのかもしれないが、ノートにだってそのくらいはやってもいいのではないだろうか。

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