■いまの流行り顔には、白色LEDがあっている
このように、実用としてはもちろん、かつてはファッションアイテムでもあった黄色いフォグランプだが、現在は白のLEDランプのほうが圧倒的に多い。
白くて強いライトは、クルマのフロントフェイスを引き締めて、精粋な雰囲気を創り出す。いまの「流行り顔」をつくるためには、白いLEDランプのほうがあっているのだ。
もちろん、黄色いフォグランプのほうが実用的であることは変わらないのだが、実用性よりもファッション性が重要視されている、ということなのだろう。実際、自動車メーカーのカタログでも、点灯しているのは、ほとんどが白色LEDである。
また、ちょっとした霧や雨、降雪であれば、フォグランプを使わなくとも、通常のヘッドライトで事足りることが多いことも、黄色のフォグランプが減ってきている理由かもしれない。
濃い霧が出やすい地域であったり、雪が深い地域で暮らしている方であれば、黄色フォグランプはかかせないものであるが、都心や市街地に住み、山や雪山には年に数回いく、という方にとっては、黄色いフォグランプが実用的だとわかっていても、お洒落な白色LEDを選ぶだろう。
しかし、このメーカー純正の白色LEDは、実際のところ、暗くて役に立たないと感じている方が多いようで、もっと明るいアフター品が多く出ている。
手軽に交換できるのでライティングカスタムの1アイテムとして人気があるようだが、交換後に光軸調整をせず、周囲に強烈な光をまき散らかすような白色LEDフォグランプは、周りにとっては迷惑千万。保安基準第199 条でも次のように規定されている。
1)前部霧灯の照射光線は、他の交通を妨げないものであること
2)前部霧灯は、白色又は淡黄色であり、その全てが同一であること
純正品からアフター品へと交換した際は、きちんとフォグランプとして機能するよう、光軸は必ず調節するようにしてほしい。
■今後は「2色切り替え」もしくは「なし」に
トヨタRAV4には、運転席手元にあるフォグランプスイッチで、黄色と白色の2色に切り替えられる「バイカラーLEDフォグランプ」がメーカーオプションで用意されている(税込49,500円)。
価格の高さがネックだが、機能性とファッション性を両立するアイテムとして、今後、広がっていくことが予想されるが、一方で最近では、フォグランプの標準搭載をやめる車種も増えてきている。
メルセデスやBMW、アウディ、そしてレクサスのセダン系やステーションワゴン系では、かつては装備されていたものの、今ではデザインから除かれている。フォグランプをほとんど使わない(使うようなシーンへ出かけることを想定していない)クルマであれば、省かれていくというのは当然のことかもしれない。
クルマのタイプにもよるが、RAV4のようなレジャーに使われるクルマは、2色切り替えタイプに、それ以外のクルマは現状維持、もしくは装備されない、というのが、フォグランプの今後の流れであろう。
コメント
コメントの使い方フォグランプをヘッドライトと勘違いしてるバカが多すぎる。
カットラインの出てない粗悪なアフター品を「爆光(笑)」と勘違いして対向車に迷惑かけているバカが。
特にアホファードとかに多い。