レアな34ナンバーの日産スカイラインGTS25t Type Mの真実とは? 【Bestcar Classic オーナーズボイスVOL.13】

■失礼ながら、これまで大小の故障はありましたか?

 走行不能になったことはありませんが、27年間でそれなりにありました。サーキットに行った時、朝一のセッションでタービンがブローしたことも・・。これは純正ターボで吸排気系を作り直し、高過給で使っていたので仕方ないのですが・・・。

・ドアミラーが電動可倒しなくなりました(定番のトラブル)。
 最初に右側が動かなくなり、続いて左側も不動に。右側は中古品を入手、左側は今年の時点で最後の新品を入手したので、交換する予定です。外した部品は修理して保管します。

・ハイマウントストップランプの玉切れ
 元々純正がLEDなんですが、製造廃止なので打ち替え修理を予定しています

・エアコンの不具合
 数年前に発生。ガス漏れしてしまい、コンプレッサーとリキッドタンクを交換

・ボディ関連
 トランク周りシールが劣化して雨漏り(シールが構造的に割れやすいので、雨漏りでスペアタイヤのところが金魚鉢かテールレンズ内に水が溜まる)

・大雪の時に屋根に落雪が直撃
 これは故障ではありませんが、自宅の屋根からスカイラインめがけて雪の塊が落ち、ルーフが盛大に凹んだ時はさすがにもうダメかなと諦めかけました。たまたま友人に腕の良いデントリペア職人がいて、きれいに直してくれたので助かりました

腰下(シリンダーブロック以下)とヘッド以外はすべて変更しているというRB25DETエンジン。地道に改良を進めた結果、ほぼワンオフの部品ばかりになってしまったとのこと
腰下(シリンダーブロック以下)とヘッド以外はすべて変更しているというRB25DETエンジン。地道に改良を進めた結果、ほぼワンオフの部品ばかりになってしまったとのこと

■純正部品の入手に苦労していますか? (欠品・製造廃止している部品などご存知でしたら教えてください)


・内装部品はかなり前から欠品状態
 日産はバックオーダーで生産するケースがあり、定期的に調べるといきなり在庫が復活していることもあります

・消耗品類やゴム類はなんとかなる
 専用品(加工済み部品)ではなくても汎用品(カット等の加工前部品)で供給されているので、今のところ何とかなっている

・ネックなのはエアコン関連の部品
 当時のエアコン関連の部品を製造していたメーカーが外資系の会社になった影響なのか、ほぼ部品の供給がなくなった。根気強く探していると代替部品を作っている会社もあるようで、電装屋さん等を経由して部品を入手できる可能性もある

ボディと同系色のSSR製アルミホイール。サーキット走行も楽しんでいるTAKEさん、ブレーキキャリパーやホイールも「イイ感じ」で使い込まれた感がある
ボディと同系色のSSR製アルミホイール。サーキット走行も楽しんでいるTAKEさん、ブレーキキャリパーやホイールも「イイ感じ」で使い込まれた感がある

■愛車の主治医のどのようなお店ですか? (ディーラー or 専門店等)

 整備士の資格を保有していますし、できるだけ自分で診るようにしています。ただ、車検時や部品の入手、エアコンをはじめとする専用機器の必要な修理の場合は、友人の整備工場に預ける場合もあります。

太めの出口が懐かしさすら感じさせるHKS製マフラー。RBエンジンの音をさらに引き立たせてくれる存在でもある。騒音規制も厳しくなる昨今、音を楽しむことも貴重になってきた
太めの出口が懐かしさすら感じさせるHKS製マフラー。RBエンジンの音をさらに引き立たせてくれる存在でもある。騒音規制も厳しくなる昨今、音を楽しむことも貴重になってきた

■これからも乗り続けるご予定ですか?

 とりあえず、動く限りは乗り続けます。このクルマの次・・・って存在しないんですよ。最近のクルマは事あるごとに電子制御が介在してくるから、それに違和感を覚えることがありますね。私とスカイライン、どっちが先に逝くか勝負です。

モールやゴム類などの純正部品も保有している。たまに再生産される部品もあるため、在庫チェックは欠かせない
モールやゴム類などの純正部品も保有している。たまに再生産される部品もあるため、在庫チェックは欠かせない

■未来のオーナーのために購入時のチェックポイントや愛車のウィークポイントを教えてください

 個体数がかなり少なくなってきている印象があります。程度の良いR33型を手に入れるのはそろそろ最後かな・・・という気がしています。もう少し経つと、R34型が同じような状況になると思われますが、同時に相場もどんどん高くなっていくような気がしています。

 無事故車や低走行車を探すより、その個体の程度や、改造度合いを重視した方がよいかもしれません。新車ワンオーナーで、ご高齢の方がやむなく手放すような個体と巡り逢えたらラッキーです。

このスカイラインを手に入れる際、候補にあがっていたというシルビア(S14型)と180SXのカタログも大切に保管されている
このスカイラインを手に入れる際、候補にあがっていたというシルビア(S14型)と180SXのカタログも大切に保管されている
こちらは主にスカイライン系のカタログコレクション。いまではプレミアがつき、入手困難なモノばかりだ
こちらは主にスカイライン系のカタログコレクション。いまではプレミアがつき、入手困難なモノばかりだ

 純正ターボへの高過給(ブーストアップ)のしだいで寿命に大きな差がでます。過去に比べて現在では社外品の選択肢も少なくなってきています。いざとなれば中古部品やエンジンを載せ替えも視野に入れておく必要があるように思います。

 また、年式相応のボディのヤレ、錆に関してはある程度の覚悟が必要です。さらに、盗難の心配もありますし、ガレージ保管かそれが難しい場合はボディカバーを使って保護するのもありです。

 ボディカバーは安物ではなく、多少高価でも厚手のカバーの方が長持ちします。専用品が理想ですが、難しい場合は他の車種のものを流用してみてください。ちなみに私はBMW E46 用のサイズを使っています。

R34型GT-Rのカタログは、純正オプションや価格表まで保管されている。決して安くはないが、当時は車両本体価格が500万円前後だったと再認識した
R34型GT-Rのカタログは、純正オプションや価格表まで保管されている。決して安くはないが、当時は車両本体価格が500万円前後だったと再認識した
スカイラインファン心酔のコレクション。もちろん当時モノ。整備要領書と新車解説書もTAKEさんにとって必須アイテムだ。なぜか広報資料まで保有
スカイラインファン心酔のコレクション。もちろん当時モノ。整備要領書と新車解説書もTAKEさんにとって必須アイテムだ。なぜか広報資料まで保有

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