自動車盗難においては、自動車ユーザーおよびメーカー+防犯技術エンジニアと、自動車窃盗団は「窃盗」→「防犯技術向上」→「それを破る技術開発」→「その技術を防ぐ技術開発」→「その防犯技術を突破し窃盗」→「さらにその技術を…」という熾烈な開発競争が続けられてきた。
その結果、ここ10年で自動車盗難件数は約1/5にまで減少しており(認知件数ベースで2011年は2万5238件、2020年は5210件)、防犯チームがやや優勢に思える。
しかしそのいっぽうで、自動車盗難技術はより先鋭化が進んでいることも事実。より高級車に狙いを定められ、手口があくどくなっている。
本記事で紹介するのは、そうした一部の窃盗団が使っている「CANインベーダー」という盗難装置だ。
その盗難装置CANインベーダーを防ぐ方法はないのか? セキュリティ専門店とセキュリティシステムのメーカーに徹底取材した。
文/加藤久美子
写真/加藤博人、ユピテル、ベストカーweb編集部(アイキャッチ写真のレクサスLXはカーセキュリティプロショップA2M代表の撹上(かくあげ)智久氏の所有車)
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