アメリカが虎視眈々と狙っている!? 『25年ルール』が適用される日本車たち

■中古市場は国内でも高騰中

国内でもFD3S型RX-7などは、すでに1000万円近い値段をつける個体も出始めている
国内でもFD3S型RX-7などは、すでに1000万円近い値段をつける個体も出始めている

 とはいえ、1990年代の国産スポーツの人気があるのは海外だけではなく、国内でもこのところ中古車価格がどんどん上がってきている。

 例えばRX-7(FD3S)などは、1000万円近い個体も出てきているし、MR2(SW20)なども価格が上昇中。シビックタイプR(EK9)やインテグラタイプR(DC2)などはもともと高値だし、S2000も非常に高額。NAロードスターなども高くなりはじめている。

 スポーツカーは速さも大事だが、乗って楽しい、イジって楽しいという面もやっぱり重要。サイズやパワー、そしてカスタムやチューニングの自由度という点で、今のクルマより90年代のクルマに魅力を感じる人は、国内外を問わずたくさんいて、だからこそこの時代のクルマが世界的な人気になっているのだろう。

 そうした中、今後さらに人気が高まりそうなクルマを考えると、まず去年から25年ルールをクリアしたR33GT-R。そして2024年にデビュー25年を迎えるR34GT-R。

 第二世代GT-Rの中では長年不人気だったR33も、このところ平均価格が700万円を超えてきた。R34となると1700万円ぐらいなので、この先が恐ろしい。

 直6のRBエンジンを積むステージア(WC34)も1996年のデビューなので、値上がりがはじまる予感。

 シルビアは北米仕様のSX240がNAエンジンだったので、1993年に登場したS14が上がってくるかも。

 あとはランエボとインプレッサ。ランエボはVIII以降は、アメリカにも輸出されていたが、それ以前のモデルは右ハンドル。第二世代のランエボ、ランエボIVが1996年の登場ですでに値上がりがはじまっている。

 3ナンバーになった1998年のエボVから、大幅にパフォーマンスが上がったので、エボV以降に注目。将来的にはATが用意されたエボVII GT-Aは海外で人気が出るかもしれない。

 インプレッサのWRXも、GC系は輸出されていないが、これから25年ルールでGC系を北米に輸入して保有したい人が多いかというとちょっと疑問だ。

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