■スバル:歴代STIモデルもベスト10にランクイン!
●ランカスター6(2000年5月追加)から2代目BRZ(2021年7月登場)まで:全47車種
ベストは、スバル初のCOTY受賞車でもある4代目BP/BLレガシィだ。
サイズもちょうどいいし、今見てもまとまりのよい洗練されたスタイリングだし、走りの仕上がりもよかった。歴代レガシィ、いや全スバル車のなかでもベストだと思う。
そしてスバルの場合はもちろん量販車もいいけど、頻繁に出てくるSTIが手がけた限定販売のコンプリートカーに印象的なものが多いのでどうしてもそちらに目が行って、必然的にそれが上位に。
なかでも最もインパクトがあったのは、S203だ。速さと上質さをみごとに兼ね備えていた。
STIのコンプリートカーがいかに完成度が高いかを世に知らしめた。あまりのよさに同業者が何人か購入したのを覚えている。
ついでS207。高級なレーシングカーのような仕上がりが印象深い。特に「NBRチャレンジパッケージ」がよかったし、アグレッシブさと上品さを兼ね備えた見た目もよかった。
さらに4代目WRX STIでは、速さに加えてほかにはない軽さが際立っていたタイプRA-Rも挙げたい。ソリッドで扱いやすく、とにかく運動神経バツグンな走りが印象深い。
RA-Rといえば、その前の3代目にも名車がある。その後のSTIの定番となる11:1という、当時としては考えられない超クイックレシオのステアリングを採用し、それをちゃんとモノにして、もの凄く切れ味の鋭い走り味に感銘を受けたものだ。
STIのコンプリートカーだけでリストが埋め尽くされてしまいそうだけど、量販モデルについて触れたいので、これくらいでとどめておこう。
2代目レヴォーグは、やはりいろいろ新しいものを取り入れただけあって完成度が高い。スバルにとってもひとつの節目になるクルマだと思う。
同じくXVも現行型がイイ。逆にフォレスターとBRZも現行型の完成度が高いことは重々承知だけど、もう少し時間が経ってから評価したい。
最後に、あんまり売れなかったけど、ぜひ「360の再来」と称されたR1を挙げておきたい。軽自動車でこういうクルマなんて、絶対スバルじゃないと作れない。
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