スズキがインドで1L 3気筒エンジンを搭載した新型セレリオを発表した。その姿は、まるでスイフトスポーツを小さくしたようなデザインで、これって日本でも発売したらいいのにと、思った人も多いはずだ。
スズキはアルトワークス、スイフトスポーツと、MT車をラインナップし、しかも安い! もし、この新型セレリオも発売してくれたら若者のクルマ好きが増えるのではないだろうか。
ここではセレリオの概要と、かつて日本で人気だったリッターカーは、今いくらで販売されているのか、についても調査した。シャレード、カルタス、マーチスーパーターボなど、どうなっているのだろうか?
文/萩原文博
写真/スズキ、ダイハツ、日産、トヨタ
■まるでスイフトスポーツの弟分! 1L3気筒ターボを搭載するホットハッチ爆誕!
老若男女問わず、手頃な価格で手に入るMT車として非常に人気が高いのがスズキスイフトスポーツだ。現行モデルは車両重量970kgという軽量なボディに最高出力140ps、最大トルク230Nmを発生する1.4L直列4気筒ターボエンジンを搭載。
走行性能を向上させるアフターパーツも充実しており、新車だけでなく、旧型、旧々型の中古車の人気も高い。それを裏付けるように、スイフトスポーツの中古車の流通台数はどの世代においてもAT車よりもMT車のほうが多くなっているのだ。
スイフトスポーツのようないわゆる“ホットハッチ”と呼ばれるモデルが日本市場では姿を消しているが、スズキの子会社であるマルチ・スズキ・インディア社(マルチ・スズキ)は2021年11月にコンパクトカー、セレリオのフルモデルチェンジを行い新型が登場した。
セレリオは2014年から販売開始し、新型は2代目となるコンパクトカーで、プラットフォームには軽量・高剛性のハーテクトを採用。搭載するエンジンは1L直列3気筒で、組み合わされるトランスミッションは5速MTとAGSとなっている。最高出力は67ps/3500rpm、最大トルクは89Nmとなっている。
セレリオのボディサイズは全長3695×全幅1655×全高1555mm。
現行型スイフトスポーツが全長3890×全幅1735×全高1500mmなので、全高は5mm高いものの、ひと回りコンパクトな日本で販売されているモデルでいうと全長3650×全幅1665×全高1525mmのリッターカーのトヨタパッソ/ダイハツブーンと同じサイズだ。
リッターカーというと、「軽自動車イーター」と呼ばれ優れた経済性やパワフルなターボエンジンを搭載したホットハッチも存在した時期もあった。セレリオの1Lターボモデルが日本に導入されれば盛り上がりそうだが、現時点では望み薄だ。
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