東京モーターショーに出展されのちに名車となった日本のクルマたち

■名車&人気車ばかりが出展された1989年のショー

ユーノスロードスター(1989年) 日本を代表するFRオープンスポーツの出発点。ユーノスロードスターという名前で登場した
ユーノスロードスター(1989年) 日本を代表するFRオープンスポーツの出発点。ユーノスロードスターという名前で登場した

 東京モーターショーを語る時、外せない年が1989年。会場をそれまでの東京・晴海から千葉・幕張に移し、展示スペースを拡大。メーカー各社も気合が入り注目モデルを多数出展した。

 ホンダ初代NSX、マツダ初代ロードスター、トヨタ初代セルシオ、日産初代シーマ、日産スカイラインR32 GT-R、日産フェアレディ(Z32)、トヨタ初代RAV4、スバルアルシオーネSVX……など、名車として語りつがれるクルマばかりだ。

ホンダ初代NSX(1989年) アイルトン・セナが開発に参加するという鳴り物入りで世界が注目した
ホンダ初代NSX(1989年) アイルトン・セナが開発に参加するという鳴り物入りで世界が注目した

■東京モーターショー主な出来事&TOPIC

日産GT-Rコンセプト(2001年) 2007年の市販モデルお披露目の前、何回か出展されているR35 GT-R。こちらは2001年のコンセプトだが超格好いい!
日産GT-Rコンセプト(2001年) 2007年の市販モデルお披露目の前、何回か出展されているR35 GT-R。こちらは2001年のコンセプトだが超格好いい!

■第1回(1954年)が日比谷公園内で開催。「全日本自動車ショウ」という名称で(第10回までこの名称)、10日間で54万7000人の入場者数だった

■第6回(1959年)から晴海の東京国際見本市会場で開催。展示面積は日比谷公園会場の約3倍と広がり、この第6回からインドアで開催されるショーになる

■第16回(1969年)はそれまでのなかで最高の入場者数152万3500人を記録(ちなみに2019年は130万9000人なので凄い数)

■第21回(1975年)。それまで毎年開催されたショーだったが、オイルショックの影響で2年ぶりの開催となった。これ以降、隔年開催となる

■第26回(1985年)は展示車両数が1032台にものぼり、歴代最多を記録した。また海外からの出展も40社、229台に達し、過去最高となる

■第28回(1989年)から会場を千葉市・幕張メッセに移し、展示面積も拡大。展示車両数は818台と平凡だが、初代ロードスターやR32 GT-Rなど注目車が多く、1日平均16万350人の入場者数を記録。現在もこの記録は破られていない

■第33回(1999年)から「乗用車・二輪車ショー」と「商用車ショー」を交互に開催することになるが、2005年の「乗用車・二輪車ショー」を最後にこのシステムは終了となっている

■第40回(2007年)。前回の第39回ともども混雑緩和のため週末を3回組み入れ、17日間という歴代最長の会期に。国際モーターショーとして世界最長だったが、入場者数は143万人ほど……

■第41回(2009年)はリーマン・ショックの影響で、海外の有名メーカーが出展をとりやめた影響があり、第40回比較で展示面積は約半分、会期は4日間短縮。入場者数は約80万人減となった。ある意味、印象に残るショーに……

■第42回(2011年)からは東京ビッグサイトで開催され、10日間開催と会期が短くなった。東日本大震災の年だったが、自動車メーカー各社は魅力的なモデルを多数出品し、場内はヒートアップ!

■第46回(2019年)。海外ブランドの出展がベンツなど3つのみと寂しい状況だった前回のショー。しかし、東京ビッグサイト、MEGA WEB周辺と大きく2つにエリアを分けた新たなチャレンジを展開。試乗イベントも多数あった

【画像ギャラリー】名車だからデビューが衝撃的なのか、衝撃的デビューが名車を作るのか……東京モーターショーに出展された名車たち(17枚)画像ギャラリー

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