■カタログに現れない部分にRVRの良さがある
前置きがかなり長くなった。ハナシはRVRだ。
ハイブリッドでもない、1.8LのSOHCエンジン。
4WDどうし比べてみても、売れ行き好調のホンダ・ヴェゼルよりけっこう重い。よってカタログ燃費性能も負けてしまう。デザインは好みなのでなんとも言えないが、決して負けていない気はする。最低地上高は互角。むむむ、カタログ性能を比較しだすとRVR形勢不利か。
そう、筆者が言いたいのは、モノ選びはカタログ性能だけじゃないですよ! ってことなのだ。実際に乗ってみて、しっくりくる、落ち着く、飽きが来ない、という観点でもモノを見て欲しい、ということ。
なかなかおもてに出てこない比較テストの情報をココにたれこむ。私有地内雪上定常円旋回テストを各社の四駆SUVで敢行。同じようにグルグル(1、2分程度)廻っていたら、有名2社のSUVは「リアデフの異常」警告ランプがつき、休憩を余儀なくさせられた。(休んだら治りました)
だが三菱車は最後まで元気よくビンビンに走っていたのだ。そのことをある三菱自動車の技術者に話したら「うちのデフ容量は他メーカーより余裕ありますからね。フフフ」とさらりと言われた。
これこそがカタログには出てこない性能なんだ! と実感した瞬間だった。普通の街の中では不要と思われるような性能にまで気を配って作られているのか?雪山や砂浜などでいざ脱出しなきゃならない時、そのAWDは頼りになるのか?
「いやいやそんなことはまずありえないケースなんだから燃費がいいほうがいいよ」と考えるのか、それはあなた次第だ。
ただ、デリカD:5にもアウトランダーにもエクリプスクロスにも、もちろんRVRにもその社内基準を満たしたAWDが搭載されていることは間違いない。
PHEV、ハイブリッドといった「飛び道具」はもっていないRVRは地味な存在だが、その分けっこうお求めやすい価格で手に入るはず。
そして、もし次期RVRを妄想することが許されるのなら、かわいい丸目ライトでジープ調のSUVを期待したい。それでいて中身は現代的PHEVならエクリプスクロスとも差別化できるのではないだろうか?
とにもかくにも現在は宣伝もあまりされていない実直なこのSUVにも皆様の注目がもう少し集まりますよう祈ります。
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