三菱 新型エアトレック世界初公開!! EVで13年ぶり電撃復活&来春発売決定

三菱 新型エアトレック世界初公開!! EVで13年ぶり電撃復活&来春発売決定

 三菱自動車は2021年11月19日、中国における合弁会社「広汽三菱」が、新型電気自動車のSUV『エアトレック』を世界初披露したと発表。現地での開催中の広州モーターショーで、突如日本でも発売されたSUVの車名が復活する形となった。

 さっそく公開された新型エアトレックのアウトラインをレポートするとともに、詳細を三菱自動車広報部に取材。かつて日本で販売されたモデルは、どのような形で復活を遂げた?

文/ベストカーWeb編集部、写真/MITSUBISHI

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電気自動車になって蘇った新型エアトレック

初公開された新型エアトレック。フロントマスクは随所に三菱らしさが取り入れられているが、果たしてどのようなモデルなのか
初公開された新型エアトレック。フロントマスクは随所に三菱らしさが取り入れられているが、果たしてどのようなモデルなのか

 突然の出来事だった。三菱が新型エアトレックを世界初公開したというニュースが急遽舞い込んできたのだ。

 公開されたその新型エアトレックを見ると、近年の三菱車に共通の「ダイナミックシールド」などを取り入れながらも、どこか日本でも発売目前となっている新型アウトランダーなどとか異なる趣も感じられる、スタイリッシュなエクステリアデザインが新鮮さを放つ。

 かつて日本でも親しまれたエアトレックは、以前と同じSUVながら、電気自動車として復活。肝となるEVコンポーネントは、70kWhの大容量駆動用バッテリーをフロア中央に搭載し、中国CTLC基準で520kmの航続距離と、低重心かつ理想的な前後重量配分を実現しているという。

 また、軽量高剛性なボディと、モーター・インバーター・減速機・減速機をひとつの軽量コンパクトなユニットとし、出力・トルクを向上させた駆動システムと組み合わせることで、力強く滑らかな走りと、キビキビした走りを一層際立たせた、としている。

 いっぽうインテリアは、公開された画像を見ると、モダンかつ機能的でクリーンな印象。派手さはないものの、このあたりは実用性と機能性の高さを売りとする三菱車らしい雰囲気を漂わせている。

 さて、ここまで新型エアトレックのアウトラインを紹介してきたが、プレスリリースにはこれ以上の詳細は記されておらず、サイズなど詳細は不明。そこで、ここからは三菱自動車広報部に取材した内容とともに、さらなる詳細に迫っていきたい。

かつて日本で販売されたエアトレック 新型の正体と今後の計画は?

リアスタイル。テールランプ形状は新型アウトランダーなどに近い雰囲気もある。フロント・リアのアウタードアハンドルは近年トレンドの格納型
リアスタイル。テールランプ形状は新型アウトランダーなどに近い雰囲気もある。フロント・リアのアウタードアハンドルは近年トレンドの格納型

 冒頭でも触れたとおり、エアトレックは日本でもかつて販売されたSUV。2002年に誕生した初代エアトレックは2008年に生産終了したが、実は海外では当時からアウトランダーとして販売されており、2005年発売の初代アウトランダーに吸収される形で消滅。エアトレックは、実質的に今も売られているアウトランダーの前身といえる。

 2008年以来13年振りに登場した新型エアトレック。気になるサイズは、三菱自動車によると全長4630×全幅1920×1728mm、ホイールベース2830mmという大きさ。新型アウトランダー(同4710×1860×1745mm)と比べると、全長こそやや短いものの、さらにロー&ワイドなサイズ感となっている。

 そうなると気になるのが、アウトランダーとの関連性だ。アウトランダーは、ルノー・日産と共用のCMF-C/Dプラットフォームを採用しているが、三菱自動車によると新型エアトレックは同プラットフォームを使用しておらず、「(合弁を組む)広州汽車のOEMで外観は三菱オリジナルのモデル」だという。つまり、アウトランダーとの関連性はなく、その意味でもオリジナルな電気自動車のSUVといえる。

 さて、広州モーターショーで公開された新型エアトレック。今後の計画はどうなっているのか? 三菱自動車によると、中国で2022年春に発売予定だという。

 現状では中国専用ということで、気になる日本導入についても「現時点ではありません」とのこと。かつて日本で親しまれたエアトレックは、その姿や目的を新たに生まれ変わった1台といえる。

 かつての名車をメーカーがEVとして復活させるというのは、ファンにとっても嬉しいもの。三菱でいえば、もし名門・パジェロがEVとして復活することがあれば大いに話題となること必至。エアトレックでできるなら……と期待しつつ、他メーカーも含めて同様の動きがさらに加速することにも期待したい。

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