以前の日本車は4年ごとにフルモデルチェンジを行ったが、最近はその周期が長い。クルマの売れゆきが下がり、環境性能などに向けた投資も増えて、頻繁な全面刷新が難しくなったからだ。また今は外観などのデザインが成長期を過ぎて、フルモデルチェンジしても変化が乏しくなった。
そこで重要になるのが地道な改良だ。今は衝突被害軽減ブレーキをはじめとする安全装備と運転支援機能が急速に進化しており、これらの機能を改善することが多い。
その一方で乗り心地や燃費など、基本性能の向上も大切だ。フルモデルチェンジの周期が長引くと、メーカーや販売会社としては、前期型の顧客にはマイナーチェンジ後の後期型へ乗り替えてほしい。
そのためにも改良を加える。発売から時間が経過すると顧客からの不満の声なども集まるから、改良時それに応えた改善を行えば、発売当初よりも商品力を高められる。
そして現在、発売から5年が経過しながらも改良によって魅力がさらにアップして熟成した10車をご紹介。
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※本稿は2021年11月のものです
文/渡辺陽一郎 写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2021年12月10日号
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