■ハイエースに勝つためには、自身の歴史を醸成させることだ
ハイエースの世界的な人気を支えるのは、世界一とも言える耐久性である。
車検制度がある日本では、ハイエースもキャラバンも20万キロ走行程度で、ある程度の部品交換が必要となるが、日本のような車検制度が無い国では、クルマがとりあえず走ればいい。
走行できるかできないかだけを問われれば、ハイエースは余裕で100万キロ以上を走行できてしまう。この耐久性が世界的なブランドになり、日本国外にもハイエースの名は知れ渡っている。こうしたハイエースブランドは、長い年月をかけて形成されてきた。
カッコよくても便利でも、広くて安全装備が充実していても、クルマの本質の部分が及ばなければ、ハイエースに勝つことはできない。スペックは似せることができても、歴史に裏付けられた信頼は、真似ることができないのである。
キャラバンには地道で丁寧なクルマ作りを続け、信頼を構築して欲しい。今すぐは難しくとも、10年、20年先を見据えて動いていくことで、絶対王者ハイエースの遠い背中が近づいてくるはずだ。小手先ではなく、クルマを本質から見直すことが、打倒ハイエースの一歩となるだろう。
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