給油口を開ける「レバー」減少? ワンタッチ型の普及とメーカーで採用分かれる訳

給油口を開ける「レバー」減少? ワンタッチ型の普及とメーカーで採用分かれる訳

 筆者の仕事ではさまざまなクルマに試乗する機会がある。クルマを借用して試乗する場合は、返却前に給油と洗車をおこなうのが通常のルールとなる。

 普段は古いクルマに乗っている筆者は、自車ではエネルギー補充口をレバーを持ち上げて開けているので、ついついそのレバーを探してしまうのだが、最近はレバーで開けなくてもドアロックと連動していて車外からワンタッチで開けられるタイプなども増えてきた。

 つまり、ドアロックが解放されていればエネルギー補充口(正確には補充口の外側についているフタ)も施錠されていない状態だ。フタを解放するには、フタをひと押しすればいい。なぜこのようなタイプが増加しているのか? そして今でも車種によって車内に給油口を開けるレバーを残す訳とは?

文/諸星陽一、写真/HONDA、TOYOTA、Adobe Stock

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■最初はフタすらなかった!? フューエルリッドの進化と“新種”の出現

燃料タンクにキャップが付いているだけの給油口からフタつきへ。クルマと共に給油口も進化しているのだ
燃料タンクにキャップが付いているだけの給油口からフタつきへ。クルマと共に給油口も進化しているのだ

 エネルギー補充口は、昔からフタが付いていたわけではない。初期のクルマは単純に燃料タンクにキャップが付いているだけだった。やがて燃料タンクのキャップには鍵が付くようになった、この時代はまだキャップがむき出しだ。今でもトラックの燃料タンクに付いているキャップはむき出しのものが多い。

 やがて、乗用車は外観の見栄えをよくするためにキャップをボディ内に収めフタで隠すようになる。

 エンブレムをフタにしたり、ナンバープレートを持ち上げると給油タンクのキャップが現れたりと、その方法にはさまざまなアイディアが盛り込まれたが、やがてボディリアサイドの一部を切り取る窓のようなフタが一般的になり現在に至っている。

 ここまでフタと書いてきたが、多くの場合はフューエルリッドなどと、リッドという名称が使われる。リッドは内部を隠すためのフタに使い、エンジンなどの機能部品を守るためのフタはエンジンフードといったようにフードという名称が使われることが多い。

 現在のドア連動タイプのフューエルリッドは電磁ロックを使っている。集中ドアロックと同じように、ドアのロックが解除されると同時に通電してフューエルリッドのロックが解除され、この状態でリッドを押し込むとパカッとリッドが解放される。

 しかし、この集中ロックは電気仕掛けのものだけではない。1980年代あたりの欧州車やアメリカ車ではバキューム式の集中ロックが採用されていた。バキューム式というのは、エンジンのインテークマニホールドで発生する負圧やポンプによって作り出した負圧を利用して作動させるもの。

 たとえば運転席のドアにキーを差し込んで回すと、それに連動して助手席や後席のドアのロックが解除されるのだが、電気式のように同時というわけにはいかず、0.5秒~2秒程度の遅れをともなって、バスッという感じでゆったりとロック解除となった。

 確認はとれていないが、当時の電磁装置は信頼性も低く、価格も高かったのだろう。

次ページは : ■なぜドアロック連動型のフューエルリッドを採用? ホンダの回答は

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