■GRカローラは2022年春頃、ヤリスGR SPORTも2022年春頃、カローラクロスGR SPORTは2022年夏以降と予想
日本でも通常のカローラクロスが2021年9月のデビュー以来大ヒット、11月の国内新車販売でカローラがヤリスを上回って軽自動車を除いた販売ランキング1位となる原動力となった。
だがこんな人気に水を差すのが東南アジアでのコロナウイルスの影響拡大による部品不足。人気のハイブリッド車は、現在工場出荷時期が6ヵ月以上先、ガソリン車でも3ヵ月程度先になるとトヨタから発表されている。
ヤリスも発注してから工場出荷まで4~5ヵ月待ちだとのことで状況は大きく変わらない。したがって販売が正常化されるのは2022年の半ば以降となる可能性が高い。
また日本を除く海外諸国では改めてコロナ感染拡大が続いており、これも不確実性をより高める状況で、GR SPORTなどを導入してバリエーションを闇雲に増やすことよりも既存の顧客からの受注を確実にデリバーしていくのが最優先の状況だろう。
実際、ディーラーの営業マンにお話を聞いたところ、「個人的な考えですが」という前置きとともに「全くその通りです」という答えが返ってきた。
営業マンからしても、新車が出て顧客から注文を取っても、納期が遅れて機嫌の悪くなった顧客に謝り続けるのは関係構築の面で辛いに決まっている。
またそれより大きな現実問題として、新車生産が正常化されると、現在割高に取引されている中古車価格が下落する可能性が高いので、下取り車の価格下落や顧客の購買力の低下で予期せぬ大きなリスクを抱える可能性もあるようだ。
つまり現時点では、さまざまな不確実性の高さから、GRカローラ、ヤリスGR SPORTやカローラクロスGR SPORTなどを慌てて国内投入する動機が特に営業面から見てあまり強くない模様。
バックオーダーの積み上がりが解消され、安心して新規車種の発表と販売計画が立てられるようになり、現在販売されているクルマの営業テコ入れが必要になるタイミングで、比較的容易に国内導入できるGR/GR SPORT系のラインアップ拡充の可能性が高まるはず。
そう考えると、ヤリスにヤリスGR SPORTが追加されるのはマイチェンが予想される2022年春以降、カローラクロスにカローラクロスGR SPORTが追加されるのは2022年夏以降と思われる。
GRカローラスポーツはライバルであるフォルクスワーゲン新型ゴルフGTIがアメリカで直近デビューし、ゴルフRがもうすぐ発売になることから、アメリカでの発売が近づいていると見られる。
2020年1月に東京オートサロンでGRヤリスがワールドプレミアされたことを考えると、2022年1月14日から開催される東京オートサロンで、GRカローラスポーツがお披露目される可能性も十分考えられ、早ければ2022年春以降の国内導入もあり得るかもしれない。
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