みなさんはダイハツの「エッセ」というクルマをご存知だろうか? 一代限りの『単発車』として生産を終了したが、多分一般道でもまだ見ることのできる一台ではないかと思う。
このエッセの中古価格が今、値上がりしているという。実は、エッセはかつてのAE86のようにカスタム需要が高い車種だというのだ!
エッセはただの足車ではない! これを読めばエッセが愛される理由がわかるハズ!?
※本稿は2021年11月のものです
文/片岡英明、写真/DAIHATSU ほか
初出:『ベストカー』2021年12月26日号
■そもそもダイハツ エッセとは? そしてその魅力とは?
ダイハツ エッセとは、2005年12月に発売された軽自動車。エッセとは、本質を意味する「エッセンス」から取られ、「簡単・便利が一目でわかるカジュアルなデザイン」を意識して開発された。
当時のターゲット層は「流行よりも自分らしさをこだわる『自分流人』」。発売当時の価格は65万〜101万円。終売まで約21万台が販売された。
プロフィールからだけではわからない、エッセの5つの魅力ポイントを探っていこう。
●魅力1:他のダイハツ車から部品流用できる!
ダイハツ車は他車種の部品流用が大幅にできたりするのだが、エッセもその例に当てはまる。有名なのは初代コペンのクラッチ。圧着力の強いクラッチをエッセに使えたりするのだ!
●魅力2:何と言ってもMTがある!!
MTに乗りたいけどお金がない、アルテッツァの中古ですら高いよ! と嘆いている人も世の中いるだろう。安いMT車はないのか、と……。だが、安心してください! エッセは販売当時から5MTが設定されており、現在中古でも5MTのタマがそこそこある。狙い目だ!!
●魅力3:アフターパーツのラインナップが豊富!!
使える部品の幅広さは純正流用だけでなく社外パーツのバリエーションが多いことも魅力。吸排気、足回り、エアロ、サブコンなど何でも揃っている。
●魅力4:軽自動車オンリーのレースで勝てるだけのポテンシャルを持っている!
軽自動車で競うレースは数多くあるが、なかでも有名なのは耐久レース色の強いK4-GP。数多くの軽が参加しているが、なかでもエッセは一定の人気がある。
●魅力5:カスタムをする前と後でクルマの変化が実感しやすい!!
最近のクルマは出来がいいため、補強パーツを入れても変化が感じ難かったりする。エッセの場合、車体性能自体は決して高くないためパーツを入れる前と後でその変化を実感しやすい。特にロールケージを組む前と組んだ後の違いは驚愕ものだ。
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