【1時間に一度換気を!!】突然の大雪で身動きがとれなくなったときの対処法

のどが渇いても、雪を食べてはいけない

 また、飲み物がなく、のどが渇いたとしても、雪を口にしてはいけません。きれいに見える雪ですが、空気中のチリやゴミを核にしているため、意外と汚れています。

 また、冷たい雪を口にすることで、身体の熱が奪われ、体温を下げる原因にも。1グラムの水の温度を1度上げるのに必要なエネルギーが「1cal(カロリー)」ですが、1グラムの氷を0度の水にするには、なんと約80calも必要。その熱源はもちろん「体温」。雪を口にしてしまうことは、かえって体力を奪う結果となってしまうのです。

 どうしても喉が渇いたならば、雪を容器に取り、車内で放置して容器についた水分(結露)を舐める程度にしてください。体力が奪われるだけでなく、身動きできない中でお腹を壊してしまうと、大変なことになってしまいます。

昨シーズンの立ち往生を教訓とした取り組みも

 東日本高速道路と国交省は、昨シーズンの大規模立ち往生を踏まえ、2021年11月、大雪時の対策を発表しました。大雪による立ち往生が予想される場合には、台風の際の電車の計画運休のような、「計画的インターチェンジの閉鎖」のほか、高速道と国道を「躊躇なく通行止めとする」ともしており、除雪体制も強化するとのこと。

 また、大規模立ち往生が発生してしまったときのため、運転手を守る手順を確認する訓練も実施しており、小型無人機による滞留台数の把握や職員によるドライバーの様子の確認、支援物資の配布や体調不良者の避難手順等も確認してます。

 ただ、高速道と国道を同時に通行止めをしてしまうことは、物流に多大な影響が出ることが予想され、判断が難しいところ。昨シーズンの立ち往生で問題視された情報発信については、「迅速な情報提供をしていく」としており、そのうえで「ドライバーの皆さんに協力を求めたい」としています。

最終的には、自分の身は自分で守らねばならない。やむを得ない場合を除いて、大雪の際はクルマでの移動は控え、どうしても必要な際もタイヤチェーンやスコップなどを装備し、万全な体制で(PHOTO:AdobeStock_Nikolay N. Antonov)
最終的には、自分の身は自分で守らねばならない。やむを得ない場合を除いて、大雪の際はクルマでの移動は控え、どうしても必要な際もタイヤチェーンやスコップなどを装備し、万全な体制で(PHOTO:AdobeStock_Nikolay N. Antonov)

 たった一台スタックしてしまうだけで、後続のクルマが通行できずに立ち往生してしまうことも考えられ、そうしてクルマが走らなくなった道路には、ますます雪が積もっていき、状況は悪化していきます。

 これを防ぐには、まずは、大雪が予想される際のクルマでの外出を控えること、どうしても出かける際には、冬タイヤだけではなく、タイヤチェーンもしっかり装備すること、また、除雪のためのスコップや長靴、牽引ロープを用意するなどの、ドライバーひとりひとりの心がけが重要。

 それでも、身動きがとれなくなったときのことを考え、雪の恐れがあるクルマでの移動の際は、事前に燃料を満タンにし、食料や飲み物、携帯トイレや毛布、モバイルバッテリーなどを準備しておくと安心。また、吹雪のなかで立ち往生してしまった場合は、いつでも脱出できるよう、ドア(風下側)が開くかどうか、定期的に確認しながら、救援を待ちましょう。

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