トラックのキャビンは、運転だけではなく、休憩や食事も行なう大事なスペース。業務を安全に遂行するためにも、室内の居住性は重要だ。
国産大型トラックのキャブ前後長は、フルキャブで2.0m級、ショートキャブで1.7m級が基本。これは保安基準の上限である全長12mの長尺カーゴ車で9.6m級、ショートキャブ車で10.0m超の荷台内法長を確保するためだ。
全長規制が日本より緩やかな欧州車の場合、2.0m級のキャブに独立したベッドスペースは備わらないが、国産車はさまざまな工夫により大人がゆったり眠れるサイズのベッドを装備。加えて衣服などを仕舞う収納スペースも備える。
欧州車よりひと回り小さい国産大型トラックのキャブは、いかにして限られた空間で居住性を確保しているのか? 日本の大型トラックの運転席のヒミツに迫った!!
文/多賀まりお、トラックマガジン「フルロード」編集部
※2021年3月13日発売「フルロード」第40号
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