2021年はホンダにとって激動の年だった。F1でレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが30年ぶりの栄冠をつかみ、国産メーカーのなかでいち早くフルEV化へのロードマップを示した。
そのいっぽうで、2021年末でオデッセイ、レジェンド、クラリティの生産が終了となった。2022年もS660の3月生産終了はすでにアナウンスされているが、年度内にCR-V、インサイト、シャトルの生産終了が明らかとなり、この2年間で9車種がラインアップから消えることとなる。
なかでも現在のミニバンブームの火付け役となったオデッセイは、2020年11月にビッグマイナーチェンジを行ったばかり。またフルモデルチェンジを行えば一定数の販売台数が見込めたはずだ。
そこで、ここでは最終モデルとなった5代目オデッセイの最新の中古車事情に迫ってみる。
文/萩原文博、写真/HONDA
【画像ギャラリー】最終型オデッセイのなかで中古車が最も多いハイブリッドモデルを画像で見る(12枚)画像ギャラリーついに最終モデルへ 現行型オデッセイはどのようなモデルなのか
最終モデルとなったオデッセイは2013年10月に登場。シリーズ初のリアスライドドアを採用するだけでなく、立体駐車場に対応したパッケージングを廃止。天井高を上げるだけでなく、床面高を下げる「超低床プラットフォーム」を採用した。広い室内空間を確保しつつ、高い評価を受けている安定した走行性能はキープしている。
搭載するエンジンは2.4L直列4気筒i-VTECエンジンだが、スポーティモデルのアブソルートには、力強い加速を発揮する直噴エンジンを搭載。組み合わされるトランスミッションは全車CVTで、アブソルートにはパドルシフトを採用した7スピードモード付CVTを採用。
2015年に行った一部改良で、オデッセイは衝突軽減ブレーキ(CMBS)をはじめ7つの運転支援機能をパッケージ化した先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」を採用。2016年には2L直列4気筒エンジンと発電・駆動を行う2つのモーターを採用したハイブリッドシステム搭載車を設定。2017年11月には内外装の変更と同時に、機能性が向上した安全運転支援システム「Honda SENSING」を全車に標準装備化。
そして2020年11月に、オデッセイはマイナーチェンジを行い、内外装のデザインを一新。さらに、安全運転支援システム「Honda SENSING」に後方誤発進抑制機能を追加するなど商品力に磨きをかけた。同時にグレードの整理を行い、標準モデルを廃止するいっぽうで搭載するエンジンは2.4L直列4気筒i-VTECとなっている。
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