2022年1月、アメリカ・ラスベガスにおいてコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(以下、CES)が開催された。世界最大のデジタル技術及び家電の見本市として知られており、自動車業界からの出展も増えてきている。
そんななか、BMWは、ボディカラーを自由自在に変えるEV「BMW iX Flow」を発表した。グラデーションを起こしながら、「白から黒」、「黒から白」と、ボディカラーが変化をする。電子インク技術「E ink」を使用しているという。
そこで今回は、CESで発表された「BMW iX Flow」と電子インク技術について解説する。さらにこの技術が、今後どのように実用されていくのか、考察していく。
文/大音安弘、写真/BMW
【画像ギャラリー】世界初!! 車体の色が変わるクルマ「BMW iX Flow」を詳しく見る(21枚)画像ギャラリー「BMW iX Flow」白と黒に大胆にカラーチェンジ可能!!
愛車選びの過程で、車種と同等以上のウェイトを占めるのがボディカラーの選択だ。もし複数の色を気に入ったとしても、最終的にはひとつを選びださなくてはならない。その常識を打ち破ってくれるかもしれない技術が、BMWによってお披露目された。
世界最大のデジタル技術及び家電の見本市として知られ、米国・ラスベガスで開催されるコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)は、最新鋭のデジタル技術が集結する場でもあり、近年は、自動車関係の企業の出展も増加傾向にある。
このため、自動車の未来を知るうえでも重要な機会となっている。その2022年のCESで、BMWが発表したEVが「BMW iX Flow」だ。既にBMW iXは、日本でも発表済となっているが、このFlowは一味違う。なんと秘密兵器として、カラチェン機能を備えているのだ。
色替えといえば、これまでは全塗装が基本。近年はラッピングの性能の向上で、個人でもラッピングによる色替えを楽しむ人も増えている。また色自体が変化するといえば、一昔前に流行ったマジョーラカラーもあった。しかし、これらは基本的に、メインとなる1色が存在するものだ。
しかし、BMW iX Flowは、「白から黒」、「黒から白」の大胆なカラーチェンジが可能。まるで魔法の風が吹き抜けたように、ボディがグラデーションを起こしながら、異なる色へと変わっていく。まさに映画「007」に登場するボンドカーが備えるような機能を実現してしまったのである。
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