■ミニバンは4人で乗るのが主流に? 大切なのは2列目シート
ひと昔前までは、大家族が愛用するクルマがミニバンであった。ミニバンは、夫婦二人に子供が3人以上、あるいは2世帯で同居家族が6名以上となるユーザーが買い求めたものだ。
しかし、2000年初めからのミニバンブームを機に、少人数の核家族がミニバンに乗る様になった。3人~4人家族でも、広くて居住性の高いミニバンを買っていく。
購入層が変化し、ミニバンに求められる機能性も大きく変わったと思う。多人数乗車のシーンはほとんどなく、3列目の居住性はほぼ意味をなさない。大切なのは「2列目」だ。
ミニバンを検討する核家族ユーザーの希望は、キャプテンシートになっているのは当たり前、シート幅は広く、どっしりと腰を据えられるほうがいい。シートは後方へ大きくスライドでき、リクライニングしながらオットマンを使い、足を延ばしても運転席や助手席に届かないくらいの広いスペースが欲しいという。
こうした要望を叶えるためには、ヴォクシーやセレナよりもアルファードのほうが適任だ。より少ない人数で乗るからこそ、より大きく快適な空間が求められる。矛盾しているようにも見えるこのニーズが、今のスタンダードと理解するべきだろう。
■クルマは移動手段から財産へ! ライバルにはない圧倒的なリセールバリュー
最近は比較的高価なものを、短い周期で「買い替える」ことに抵抗が少なくなった。スマートフォンがいい例だろう。日本で圧倒的な人気を誇るiPhoneは、機能性はもちろんリセールバリューの高さから、多くのユーザーから支持される存在だ。iPhoneユーザーの多くは、次もiPhoneを購入する。
クルマにもこの傾向は現れてきており、アルファードの人気の裏には、圧倒的なリセールバリューの高さがある。iPhoneと同じように、短い周期での買い替えが実現できる「価値」が長く維持されるのだ。
残価設定ローンやサブスクリプションサービスを使うことで、毎月の負担を少なく抑え、車検を受けることなく常に新しいクルマを使うことができる。残価率で比べると、ヴォクシーやセレナは、アルファードに遠く及ばない。アルファードはクルマを短期間で「買い替える」という、新しい選択肢を作り上げた。
今後、クルマにとっても「最先端」であることは重要なポイントだ。常に新しい価値に触れられるアルファードの売り方は、これからの自動車販売のスタンダードになっていくだろう。
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