気が付いたら専用車はたったの3種類……教習車激減の理由とは!?

■セダン人気の低下で教習車も作りにくく

ホンダ グレイス教習車。2015年という比較的新しい時期に教習車が設定された
ホンダ グレイス教習車。2015年という比較的新しい時期に教習車が設定された

 実際、トヨタ「教習車」のベース車、カローラアクシオには、CVTと5速MTの両方があるが、ホンダグレイスの場合、標準車にMT車はない。教習車仕様のみ5速MTを設定している。

 マツダ「教習車」はタイで製造された逆輸入車で、「教習車」以外のMAZDA2セダンは国内に輸入されていない(「教習車」は、6速MTと6速ATがある)。

 もうひとつ、セダンは世界的にも人気が下火で、あのトヨタのクラウンですら、次期モデルからセダンは廃止という噂もあるほど……。

 こういうご時世に、教習者向けに小型セダンを作るのは冒険なので、教習車づくりから撤退するメーカーが出てくるのは仕方がない。むしろ、ホンダが2015年にグレイス教習車を設定したのが驚きなぐらいだ!?

 もちろん、教習車仕様がない車種でも、助手席に補助ブレーキを付けたり、教官用のミラーやメーターを付ければ、教習車として活用できるし、実際そうしたクルマを導入した例はあるが、どうしてもあとから教習車用に仕様変更するとなるとコスト的に高くついてしまう。

 というわけで、今後しばらくは教習車の車種が増えるポジティブな要素は見当たらないが、教習車は多くの人が初めてハンドルを握る大事な一台。できるだけ人に優しく、親しみやすく、クルマの運転に対しての第一印象が良くなるクルマであってほしい。

【画像ギャラリー】あんなにあった教習車が……いまや3車種となったメーカーの『教習車仕様』たち(16枚)画像ギャラリー

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