公用車で話題の「車検切れ」 免取もあり得る重大リスクと安全のために必要なこと

車検はクルマを安全に使うために必要なこと! 定期点検も重要なポイントに!

車検では、ウインカーなどの灯火の点灯、ブレーキの効き具合など、クルマが保安基準に適合しているかを確認する(buritora@stock.adobe.com)
車検では、ウインカーなどの灯火の点灯、ブレーキの効き具合など、クルマが保安基準に適合しているかを確認する(buritora@stock.adobe.com)

 車検は、保安基準に適合しているかを確認する検査なので、ヘッドライトやテールランプ、ウインカーなどの灯火の点灯、速度計の正確さ、排出ガスの浄化性能、ブレーキの効き具合など、安全に走行するための基本性能が基準どおり満たされているのが目的だ。そのため、とくに不具合がなければ個人で検査を受けることができる。ユーザー車検と呼ばれるのがその制度だ。

 いっぽう、販売店など整備工場に継続車検を依頼する場合は、たとえばブレーキパッドの減りなどが確認されると、性能としては機能していても、この先クルマを利用する間に摩耗が進むため、車検の折に新品に交換することを薦めたりする。このため、車検という制度の時期をきっかけに、先々クルマを安全に利用できるようにするための定期点検と整備代(必要に応じて部品代)が追加請求される。

 クルマは、法規によって1年ごとの定期点検を義務化しているので、その項目を点検する作業が含まれ、ことに2年ごとの点検は項目数も2倍以上に多くなり、この点検代も車検の折に追加となる。

 一般にいわれる車検整備代とは、2年ごとの点検項目を整備工場が代行する料金だ。これに、修理や部品交換など整備が発生すると追加料金が掛ることになる。

 ただし、これら国が定める1年点検や2年点検は、クルマを所有する本人が、日常の点検と同じように自ら行うことも認められているので、自分でやれば余分な費用は掛からずに済む。以上を整理すると、車検とは、現在使用中のクルマが保安基準に適合しているかを確認する検査であるということ。

 車検切れをしてしまったら、その時点で公道を走ることはできないので、車検場や整備工場などへ移動させるには、レッカー車の手配あるいは仮ナンバーの取得が必要になること。当然ながら、そのために余分の費用が発生する。

 それ以外は、通常の継続検査と変わらないため、車検費用や、自賠責保険の更新、自動車重量税の支払いを行い、点検整備を整備工場などに依頼する場合はそのための費用が発生する。

 車検切れを忘れて公道を走行してしまうと、法令違反となり、違反点数や罰金が掛り、自賠責保険も期限切れとなっていた場合には、より重罪として罰則が重くなる。

 車検は、所有者の登録事項でもあり、それによってクルマを持つことの責任が明確化される。日々何事もなく利用できていると点検・整備のことを忘れがちかもしれないが、タイヤの摩耗を含めクルマは走れば走るほど劣化していくものなので、当然性能は落ちているはずだ。定期点検はもちろん、車検の期日は意識し、継続検査を忘れないことが、余分な面倒や出費を抑えることにつながる。

【画像ギャラリー】気をつけたい車検切れ!! なってしまった時の対処法(5枚)画像ギャラリー

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

マツダ6、実は水面下で開発が続いていた!? 注目新車情報、グッズが当たるアンケートも展開「ベストカー4月26日号」

マツダ6、実は水面下で開発が続いていた!? 注目新車情報、グッズが当たるアンケートも展開「ベストカー4月26日号」

終売が報じられたマツダ6はこのまま終わるのか? 否!! 次期型は和製BMW3シリーズといえるような魅力度を増して帰ってくる!? 注目情報マシマシなベストカー4月26日号、発売中!