世界に一台のカウンタックを”奪取” 暴走王・小川直也がノスタルジック2daysに乱入してやったぜ!!

『蘇る金狼』のカウンタックを前にグローブを付けた!

 いかん、もう入場から1時間も経ってしまった。特別展示コーナーは濃密で、なかなか俺を開放してくれない。そこに真っ赤なスーパーカーがフライングボディアタックのごとく飛び込んできた! 

 Ohhhh! ランボルギーニ・カウンタックじゃないか! しかもただのカウンタックとは少し違う。黒いオーバーフェンダーに極太タイヤ、でかいウイング………、そう、ウルフカウンタックだあああぁぁぁ。

ウルフカウンタックは映画『蘇る金狼』の個体そのもので、赤は世界でたった1台
ウルフカウンタックは映画『蘇る金狼』の個体そのもので、赤は世界でたった1台

 ウルフカウンタックはカナダの石油王でF1チームも持っていたお金持ちのウォルター・ウルフが作らせた至極のカウンタックで、世界に3台しかないといわれているが、このクルマはその1号車。

 映画『蘇る金狼』で松田優作が乗った個体そのものと聞いて、俺は心の震えが止まらなくなった。

 さあ真剣勝負!! 思わず、持参したスパーリング用のグローブを手に取った。しかし、狭いコックピットに身を投じ、リアの5L、V12エンジンを目に焼き付けると、もう俺の戦闘意欲はなくなった。これぞホンモノ、参りました!

 突然の乱入にも関わらず、親切に乗せていただいた出展者のアウトモビーリ・ヴェローチェさん、ありがとうございました。次はぜひ運転してみたいです!

ウルフカウンタックのコックピットに巨体を無理やり身体をねじ込んだが、ドアは閉まりそうにない
ウルフカウンタックのコックピットに巨体を無理やり身体をねじ込んだが、ドアは閉まりそうにない

 そこに場内パレードでフェラーリ512BBiがゆっくりと姿を現した。い…いったいどうなっているんだ!? まさにスーパーカー全盛の1980年代始めにタイムスリップしたかのようだった。

「母さん、僕のスーパーカーカード、どこに行ったんでしょうね?」

 いかん、松田優作つながりで『人間の証明』にぶっ飛んだぜ。

因縁の相手、スカイラインに2発のビンタを食らう!

 俺とスカイラインの因縁の話は以前したと思う。2005年のある日、たまたまドライブ中に厚木のショップで見かけたケンメリGT-Rが欲しくてたまらなくなり、実際買おうとしたけど、夕方には売れてしまって買えなかったという話だが、その時同じ店に同じ価格850万円で売られていたのがNISMO 400Rだ。ちなみにNISMO 400Rの新車価格は1200万円、ケンメリGT-Rは163万円だった。

欲しくてたまらなかったケンメリGT-Rと一緒に同じ850万円で販売されていたNISMO 400R
欲しくてたまらなかったケンメリGT-Rと一緒に同じ850万円で販売されていたNISMO 400R

 そのNISMO 400Rが目の前にある。神々しいばかりのシルバーは、あの日の記憶と同じだ。でも、その時はケンメリのGT-Rのほうが欲しかった。33GT-Rは好きじゃないと、みんな言うが、NISMO 400Rは別物の迫力。こっちでもよかったか? いや2台とも手に入れておけばよかった。人生は後悔の連続だ!

 さて会場ではオークションコーナーもあって、そこにケンメリのハードトップ2000GTが出展されていた。GT-Rじゃない、普通のGT。1976年製のこのクルマは走行距離5万kmの5MT、ほぼオリジナルコンディションで当時のタログも2冊付く超極上品。このクルマのスタート価格がなんと2176万円! 当時の新車価格を調べたらGTのハードトップは90万3500円。

ケンメリハードトップののピカピカGTのオークションスタート価格は2176万円
ケンメリハードトップののピカピカGTのオークションスタート価格は2176万円

 お~い、ケンメリGT-Rは大好きだけど、ケンメリのハードトップの中古車って子供の頃40万~50万円くらいじゃなかったかよ!???? ……いや、ケンメリの批判はよそう。もしもあの時、俺がケンメリのGT-Rを手に入れ、今でも極上のコンディションで大切に持っていたとしたら………Wooooo…。

 ほかにもマイティボーイや2代目シルビア、マークIIハードトップ、コスモスポーツに117クーペ、スタウト、マスタングにランボルギーニ・エスパーダなどなど、思い出と一緒に楽しませてもらった。

 人生は酸いも甘いもあるけれど、クルマのおかげで、どうにか笑ってやってこれたんだと思いながら会場を後にした。ノスタルジック2days。来年も楽しみにしているぜ!

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