■大ヒット中の最新SUVの進化度はどうなのか?
【 新型トヨタ ランドクルーザーの進化度は? 】
クロスカントリー4WDの代名詞的な存在で、14年ぶりにモデルチェンジした。エンジンを4.6LのV8から3.5LのV6ツインターボに換え、3.3Lのディーゼルターボも加えている。
レクサスにも使われているV6エンジンを得て、低回転域からパンチの効いた加速を手に入れた。また、ディーゼルターボはオフロードなどの低速域でフレキシブルな走りを見せ、扱いやすい。静粛性などの快適性能も、先代のV8と遜色ない実力だ。
車重が200kgも軽くなり、重量配分もよくなったから高速走行から悪路まで余裕でこなす。フルタイム4WDの実力は非凡だ。E-KDSSなどを装備して悪路走破性を高めたGRスポーツは、悪路だけでなく舗装路でも気持ちいい走りを披露する。また、乗り心地がいいのも美点だ。
※先代モデルを100点とした場合の進化度
動力性能:120点、操縦性:120点、快適性:120点、燃費性能:120点、居住性能:115点、総合評価:120点
【 新型三菱 アウトランダーの進化度は? 】
三菱が培ってきた4WDの制御技術に電動化技術を加えて走破性と快適性を高めたクロスオーバーSUVだ。新型はPHEVだけに絞り、バッテリーの出力と容量も増やしている。また、パッケージングを工夫することにより、5人乗りに加え、3列シートの7人乗り仕様を設定した。
PHEVシステムは新世代になり、モーターをパワーアップするとともにEV航続距離も伸ばしている。発進直後からモーターの後押しによって力強い加速を見せ、EVでの走行領域も増えたから静粛性と上質感も高められた。
走行用モーターを前後輪に配したツインモーター4WDは、ブレーキAYC機能を追加したS-AWCと相まって先代を大きくしのぐ軽やかな走りを実現している。優れた回頭性を披露し、悪路でも驚くほどコントローラブルだ。
※先代モデルを100点とした場合の進化度
動力性能:125点、操縦性:150点、快適性:130点、燃費性能:120点、居住性能:125点、総合評価:140点
【 新型ホンダ ヴェゼルの進化度は? 】
独創的なセンタータンクによって優れたパッケージングを実現したコンパクトクラスのクロスオーバーSUV。大ヒットした先代から2代目はエクステリアを大胆に変え、存在感を増した。水平基調のインパネからの見晴らしもいい。パッケージングを工夫し、快適性も高まった。
1.5Lエンジン搭載車は軽快感があり、コストパフォーマンスも高いが、Gグレードだけの設定なのは残念。主役のe:HEVは先代より走りは力強いし、EV感覚も強められたから静粛性などの快適性も向上している。ハンドリングの洗練度も高まった。
※先代モデルを100点とした場合の進化度
動力性能:125点、操縦性:120点、快適性:115点、燃費性能:110点、居住性能:115点、総合評価:120点
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