■広がる優遇サービスがEV普及の助けとなるか
似たような例として、鳥取県・境港の「大漁市場なかうら」でも、EV車での来場者限定の特典サービスを実施している。「大漁市場なかうら」で買い物、食事をしたEVオーナーへプレゼントがある。
また熊本県阿蘇市と日産自動車は昨年4月1日から、草千里駐車場や古坊中駐車場が無料となるほか、市内15カ所の観光地や宿泊施設、道の駅などで、EVの利用者を対象に、駐車料金や施設利用料、食事代の割引サービスをはじめている。
有明海のリゾート旅館「蟹御殿」でも、『EV車に乗って蟹御殿へGO!』という、宿泊プランがあり、宿泊者は充電が無料で夕食時にファーストドリンク1杯サービス。
他にも、昨年の東京都議会で、小池百合子都知事が「排ガスを出さないゼロエミッション・ビークル(ZEV)の首都高料金割引を目指す」という方針を表明しニュースになったのも記憶に新しい。
もう少し身近なところでは、電力小売事業「Looopでんき」が、従量料金が-1.0円/kWhになるEV割サービスもはじめている(基本料金0円)。
そしてEVオーナーの必携ともいえる電気自動車充電用「充電(認証用)カード」にも特典が多い。
日産のZESP3(日産ゼロ・エミッションサポートプログラム3)なら、日本全国のeMP充電スポットでの普通充電が無料。
急速充電の都度利用料金が「10分単位」というのも特徴で、日産レンタカーの基本料金が最大50%OFFでになったり、電欠時レスキュー(レッカーの手配)やクルマのトラブルが起きたときの、帰宅費用、ホテル代など、緊急時に発生した費用を最高55万円まで補償するEV費用補償がつく。
三菱自動車の電動車両サポートも、帰宅費用補償付の充実・安心のロードサービスが付くほか、レンタカーが最大55%オフになったり、レジャー施設入場料等割引が全国6000箇所以上あったり、映画鑑賞券500円オフ(プレミアムプラン)と行った特典がある。
脱酸素化を掲げる行政としては、EVの普及は目玉のひとつ。その普及の加速が今ひとつ鈍いことを考えると、今後ますますEVオーナーを優遇するサービスは増えていくはず。
EVオーナーは小まめなチェックを忘れずに……。
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