■ミニバン
家族の最良は、ペットを乗せるうえでも最善と言っていい。乗降性、実用性、快適度など数多くのメリットがあり、先述した条件をほぼすべて満たしている。しかもスライドドアを備え、フロアが低く設定されているので乗り降りがスムーズに行える。
ミニバンのセールスポイントである、多彩なシートアレンジもペットを乗せるには有効な機能で、2列目のロングスライドや3列目の格納を利用すれば、フロアや荷室には広大なスペースが生まれるので、中・大型犬でもゆったり乗車できる。人とペットの数、荷物の大小など、さまざまな条件に対して抜群の対応力を見せてくれる。
また、後席乗員の心地よさを重視したミニバンは、後席専用エアコン/クーラーを備えている車種が多い。後席に乗せたり、ケージごとラゲッジに乗せた場合でも、冷風がしっかりと届くから暑がりのペットもすこぶる快適に過ごせるはずだ。
■最愛の家族と一緒にドライブを楽しむための心得
クルマに乗ってペットと出かけるうえで最も重要なのは「ペット中心」の計画を立てること。長距離、長時間のドライブになるなら、早く目的地に到着したい気持ちはわかるが、最低でも2時間に1回は休憩をとるようにしたい。目的地までの間にペットが休憩できる場所の情報を事前にチェックしておけばロスなくドライブできるはずだ。
今どきは、ワンコ用施設を備えたサービスエリアや道の駅が増えているので、カーナビがあるならそうした場所を経由地に設定しておくといい。また、大切な家族を乗せているのだから穏やかな運転をするのは当然。人間が不快に感じる運転は、走行状況に応じて予測して準備ができないペットにとってはもっと不快(なはず)なので、スマートドライブを心がけるべきだ。
さらに、ケージやクレートのような密閉された空間を嫌がるペットもいるので、その場合はペット用のシートカバーを利用するといい。なかでも後席全面を覆えて、前後のヘッドレストに固定してサイドのジッパーを閉めればハンモック状になるタイプが快適性や安全性という点からオススメだ。
言わずもがなペットは、暑いとか寒い、疲れた、運転が雑、トイレに行きたいなどなど、不満があっても言葉にできない。だからこそ愛犬家、愛猫家を自称するなら、ワンコやニャンコが喜ぶ(だろう)クルマを選び、出かけるときは彼、彼女らの体調や気持ちを敏感に察して「ドライブって楽しいでしょ」と思わせてあげる配慮を忘れないことが重要だ。
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