経歴30年のトラックドライバーが伝授する「ゴールド免許取得への道」


■事故を起こさないようにするには

 次に、事故を起こさない、事故に遭わない心がけについて紹介したい。

1:運転は「理不尽との闘い」

 自分が安全運転で一本道を走っているとする。すると突然、わき道からクルマや自転車、歩行者の飛び出し、動物の飛び出し、異様に遅いクルマ、工事、冠水など、その進行を妨害しようとするものが現れる。

 なかには急ブレーキを踏まなければ事故に至るというタイミングもある。それはまさに教習所のドライブシミュレータさながらで、集中力や反射神経が試される。運転とはそもそも、そうした無理難題、理不尽との闘いである。

事故をしないようにするには、他人の運転や行動を信用せずに何があってもすぐに対応できるような「防衛運転」をする。ルートはなるべく大通りを選択する。高速道路では密集せず空いているところを走る。市街地での車間は2秒間隔(Panumas@AdobeStock)

 混合交通というのはクルマ、大型車、バイク、自転車、歩行者などの移動主体が各々自分の目的地に向かって突き進んでおり、動線が交錯する。運転のレベルや安全意識も人によりさまざま。

 なかには、はなから交通ルールを守る気がない人もいる。交通マナーのレベルアップを論ずることはいいことなのだが、全員に守らせようと思っても不可能だ。

 だから、他人の運転や行動を信用してはいけない。例えば、夜中の交差点で信号に従ったクルマと信号無視のクルマが衝突するという事故が時々起こる。従って、信号が青でも、交差点に入る時は横からクルマが来ていないか、確認してから入る。

 いつも自分のクルマのまわり中にレーダー網のように注意を張り巡らし、何があってもすぐに対応できるような「防衛運転」をする。

 あとは、飛び出しなどの異変をいち早く察知できるように、窓ガラスやミラーはキレイに保つ。お守りなどのフラフラ動く物や窓ガラスに映り込む物は置かないことだ。

2:譲り合いの難しさ

 次に、交差点などでの譲り合いの話。「対向車にパッシングで右折を譲られて右折したら、対向車の脇からバイクがすり抜けて来て衝突した」という「右直事故」がある。いわゆる「サンキュー事故」だ。道路での譲り合いはなかなか難しい。いろいろなスキル、性格のドライバーがいるからだ。

 非情に思われるかも知れないが、僕は相手がプロドライバーでない場合は基本的に譲らないようにしている。理由は、相手がこちらを見ていない場合もあるし、こちらがよかれと思ってしたことでも誤解や思わぬ事故を生む可能性もあるからだ。

 基本は、法規どおりに運転する。反対に譲られた場合は、手を上げるなど「わかった」の意思表示をし、あわてずに、しっかり安全確認してから先に行かせてもらう。

3:ルート選び=なるべく大通りを行く

 同じ目的地に行くにも、大通りを行く人と、抜け道ばかり好きな人がいる。性格にもよる。抜け道のほうが数分早かったとしても、僕は大通りのほうを行く。抜け道は一般的に塀や生垣など視界を遮るものが道路に近く、飛び出しなどの発見が遅れる可能性が高いからだ。長年のうちには差が出てくる。

4:高速道路では密集しない

 高速道路を走行していると、似通った速度のクルマが密集してくる現象がある。人間には、ほかのクルマを見てスピードを合わせてしまうクセのようなものがある。よく多重事故のニュースがあるが、密集した状態で落下物や事故車両などがあると、皆が避け切れない。他人の運転につられず自らの速度調節をして、なるべく空いているところを走れば、事故の確率は減る。

5:市街地での車間距離は短めがいい?

 反対に、市街地やロードサイド店舗の多い道路を乗用車で走る場合は車間距離を短めにする。意外に思われるかも知れないが、横から道路に入ろうとするクルマに、迷いを生じさせないためである。

 市街地の道の両側には、道路に入ろうとするクルマが多数、車列が切れるのを手ぐすね引いて待っている。「入ろうか、入るまいか」という迷いを生じさせることのほうが危険なのである。

 前車との車間距離を秒数で計る方法がある。40km/hで前車との差が2秒間隔だと車間距離は22mである。間隔を3秒にして33m離れると、せっかちなドライバーは間に割り込もうとする。運転には「相手のクルマとの間合い」も必要だ。

次ページは : ■まとめ――急がない運転

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