■これから行われるホンダの生産終了車
ホンダの車種削減はオデッセイのほか今後も続く見通しとなっている。今年分としてホンダカーズ店各社に伝えているのはインサイト、シャトル、CR-Vの3車種である。その時期は明らかになっていないがインサイトが6月、シャトルが8月、CR-Vが11月あたりと予想される。
6月はシビックに2リッターハイブリッドモデルが追加設定される。インサイトとコンセプトが重なるので、シビックの2Lハイブリッドの発売と同時にインサイトが生産中止になるはずである。
インサイトとシビックの両ハイブリッドはインサイトが1.5リッター、シビックが2リッターでシビックはスポーツハイブリッドの味付けで格上のコンセプトだが、インサイトのニーズはさらに存在感がなくなると予想している。今年1月の登録台数はわずか181台、2月228台で一般にはほとんど売れていない状況にある。
シャトルの生産中止時期は8月が予想される。この時期はフィットがマイナーチェンジする。このマイナーチェンジはクロスターにルーフレール、リアアンダーガードの装備、合皮コンビシートの採用などで、SUVテイストを一段と強化した仕立てをする。
現行シャトルはフィットベースのステーションワゴンであるが、このクロスターのラインナップ強化でシャトル廃止によるオープンポイントをカバーする狙いがある。
シャトルの最新の登録推移は今年1月963台、2月1291台でホンダの登録車ではステップワゴンに次いで5番目でシビックよりも多いから、モデル廃止はもったいない気もする。
CR-Vは今秋の11月に投入する新型SUVに代わり生産中止になる。ホンダ関係者の説明によると、この新型SUVは「ヴェゼルとCR-Vの間の位置づけで1.5リッターターボと2リッターハイブリッドユニットを搭載。
ボディサイズは全長4570mm、全幅1800mm、全高1600mm。本革シートの選択可能など上質感が高い。やや全高が低く比較的丸みを帯びたフォルムでマセラティのような楕円グリルを採用、ヴェゼルのようなコクピットを差起用しているとしている。
ただし、国内向けのCR-Vは廃止になるが、海外向けのグローバルモデルは従来通り継続となる。CR-Vの最新の登録推移は1月827台、2月682台で同クラスライバル車に比べると、大きく引き離されている。新型SUVによって失地回復を目指すものと思われる。
■証言1:メーカー資本系首都圏ホンダカーズ営業担当者
「昨年末で生産中止したオデッセイの在庫は現在まだかなり残っています。ただ多くはハイブリッドで最上級のアブソルートEXでボディカラーはパールホワイト、シルバー、ブラックで後のガソリン2.4リッターはほとんどないですね。メーカーのモータープールにある分は約500台でディーラー在庫は各ホンダカーズが持っており、こちらの分は各社で差があります。いずれにしても3月いっぱいですべて売り切ると予想しています。メーカーとしては1月いっぱいで売り切り、2月からは新型ステップワゴンの先行予約に取り掛かる計画だったようでしたが、コロナ禍の影響もあり、予定に多少狂いが生じているようです」。
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