■2024年の電動化を前に迫られる変革 その責任はメーカーにある
そしてホンダは、2040年までに、すべての新車を電気自動車と燃料電池車にすると発表した。今後の電気自動車の動向は不透明だが、従来のガソリンエンジン車やハイブリッドに比べて、価格が高まることは間違いない。
そうなると高価な電気自動車を日本国内で積極的に販売するには、ブランドイメージも高く保つ必要がある。CR-V、オデッセイ、さらにNSXといった付加価値の高いハイブリッド車の存在感を強め、中級から上級の電動車メーカーとしてのブランドを確立すべきだが、実際は逆方向に進んでいる。
現状で軽自動車が60%近くを占めるから、仮にフィット、フリード、ヴェゼルがハイブリッドを中心に販売しても、ブランドイメージでは軽自動車と価格の安さが目立ってしまう。
ホンダが直近で行うべきことは、ミドルサイズ以上の最多販売車種となる新型ステップワゴンのテコ入れだ。エアの装備充実も含めて、ヴォクシー&ノアの「オラオラ系」的な世界観との違いを際立たせる。
シビックハイブリッドとタイプRも宣伝に力を入れ、シビック自体の販売促進というよりも、ホンダのブランドイメージ復権に主眼を置く。
早々に手を打たないと、ホンダの国内販売は大失敗に至る。その責任は販売会社ではなく、メーカーにある。
【画像ギャラリー】オデッセイに次いで生産終了か!?シャトル・インサイト・CR-Vを画像でチェック(32枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方