ホンダは2021年内にオデッセイ、レジェンド、クラリティの国内販売を終了すると発表。
S660は、2021年3月に生産終了が発表されたが、同年11月1日になって650台の追加生産が決定したものの、2022年3月の生産終了が決まっている。2代目NSXについても2022年12月をもって生産終了することが明らかにされている。
さらに2021年12月23日には一部新聞報道にて、シャトル、インサイト、CR-Vが2022年内に生産終了すると報じられた。この3車種の生産終了は本当なのか? ホンダはいったいどこまで車種を減らせば済むのか?
さらに他メーカーについても2022年に生産を終了するクルマはあるのか、徹底調査した!
文/遠藤 徹、写真/ホンダ、トヨタ、日産、マツダ、ダイハツ
■販売店向けの「ホンダ・ビジネスミーティング」でCR-V、インサイト、シャトルの2022年度の生産終了を発表
ホンダは2021年12月上旬に開催した販売店向けの「ホンダ・ビジネスミーティング」でCR-V、インサイト、シャトルの3車種を2022年度に順次生産終了すると表明した。
このビジネスミーティングはホンダが新年を迎えるにあたって、毎年年末か翌月の年始に、ホンダカーズ店の首脳や営業役員を各所に集めて開催している恒例行事となっている。
2022年における4輪車部門の商品販売戦略は「ミレニアル世代(1980~1995年に生まれた世代)を中心に新たな顧客を増やして、年間70万台安定販売する」方針を掲げている。
投入する新型車は2022年5月末発売予定(1月7日に先行発表済み)の新型ステップワゴンをはじめ、中盤から年末にかけて、新型SUVの発売、ヴェゼル、フリード、フィット、N-WGN、シビックのe:HEV&タイプR追加などを打ち出している。
こうしたなかでCR-V、インサイト、シャトルの生産終了が明らかにされた。2021年にはアクティ、オデッセイ、レジェンド、クラリティが廃止になり、2022年3月生産終了のS660、2022年12月生産終了の2代目NSXを含めると、この2年間で9車種が消滅することになる。
これらの車種は狭山工場閉鎖と国内での販売が不振のため、生産販売の維持が難しいとの判断によるものだが、「オデッセイやシャトルはフルモデルチェンジして世代交代すれば、販売の回復は見込まれるはずなのに理解できない、」といった販売店営業担当者の声もある。
2022年度中に順次生産終了としているが、正確な日時はまだ明らかになっていない。
ただ2022年の商品計画では6月頃にシビックに「e-HEV」を追加、この時点でほぼ同じコンセプトのインサイトを廃止、8月にはフィットをマイナーチェンジするので、これに合わせて先代フィットのステーションワゴン版であるシャトルを廃止。
11月頃には新型SUVの投入と同時にCR-Vを生産終了するものと予想される。
これらは国内仕様だけであって、北米、ヨーロッパなどのグローバルバージョンは別であり、継続される車種もある。CR-Vは国内では販売不振だが、グローバルでは成功している戦略モデルであり、こちらは継続される。
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