■キャラバンは新型ディーゼルエンジン搭載でパワーアップ
そして、2022年2月28日にはディーゼル車をマイナーチェンジ。内外装の変更や運転支援機能の変更はガソリン車と同様だが、搭載するディーゼルエンジンは、廃棄処理に尿素SCRシステムを採用した新型2.5L直列4気筒ディーゼルターボエンジンへと変更。
最高出力は132ps、最大トルク370Nmを発生しつつ、燃費性能はJC08モードで13.9km/Lと従来モデルより12%向上。同時にトランスミッションは7速ATへと変更されている。
さらに今回のマイナーチェンジで専用の内外装の仕様を施した最上級グレード「GRANDプレミアムGX」を新設定した。
その一方でガソリン、ディーゼルのMT車そしてディーゼル車のワイドボディが廃止となった。
キャラバンの最新の車両本体価格2.0ロングボディDXの241万2300~2.5ディーゼルロングボディGRANDプレミアムGX 4WDの418万2000円となっている。
■キャラバンはハイエースを超えられるか
オーナーに話を聞くと、ハイエースのほうが耐久性は高い。アフターパーツが充実しているといったように販売台数と同様にハイエースが優勢だ。そんな中でキャラバンの良いポイントを挙げてみる。
まずは荷室の室内長が、4ナンバー小型商用車でクラストップの3050mmを実現していること。さらに、広くなった荷室空間を乗員と積載物とで最大限活用できるよう、長尺物を収納しても、後席に1人座ることが可能な5:5分割可倒式シートを採用していうことだ。
ハイエースは全長5,320mmのスーパーロングボディは全幅1880mmのワイドボディしか設定していないが、キャラバンは全長5230mmのスーパーロングボディでも全幅1695mmの標準ボディを設定していこと。
運転シートに、中立姿勢を維持し長時間のドライブでの疲労を軽減する「スパイナルサポート機能付きシート」を全車標準装備していること。またシート表皮にウイルスや菌の増加を抑制する抗菌加工を施したシートバックとクッションを採用していることが挙げられる。
そして、今回のマイナーチェンジでディーゼルエンジンはアドブルー(ドイツの高品位尿素水の登録商標。一般的にはディーゼルエグゾーストフルード:DEF、または規格名のAUS32で呼ばれる)対応となったことで、環境性能も向上している。
こうして見ると、利便性やドライバーの快適性などにおいてはキャラバンのほうがハイエースを上回る実力を持っていると言えるのではないだろうか。
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