日本車だけのオンリーワン装備! ほんとにこんなのありな唯一の装備7選

■後席は天国、運転手は地獄のオットマンシート

 後席に大切な方を乗せる機会の多いショーファーカーでは、後席乗員の快適性を第一に考えた設計が行われる。

 日本を代表するショーファーカーのトヨタセンチュリーでは、後席左側に乗車する方のために、助手席のシートバック中央部を開いて足を伸ばすことができるオットマン機能付助手席シートが標準装備されていた。

 同社のクラウンや日産のセドリック/グロリアにも見られたこの装備は、限られた室内空間で足を最大限に伸ばすことができるため、後席左側の乗員にとっては素晴らしい装備だった。

 反面、運転手にとっては左側から足の臭いがプ〜ンと臭ってくる状況だったのも事実。いくら仕事とはいえ、かなりブラックな環境だったことは想像に難くない。

助手席のシートバック中央部を開いて後席から足を伸ばせるつくりは、からくり技術のような素晴らしいアイデア。しかし、運転手のホスピタリティはまったく考慮されなかった
助手席のシートバック中央部を開いて後席から足を伸ばせるつくりは、からくり技術のような素晴らしいアイデア。しかし、運転手のホスピタリティはまったく考慮されなかった
現行センチュリーのオットマン機能は、助手席が前方に移動してシートバックがオットマンになる方式に。シートバックが貫通しなくなったことは、運転手にとっても大きな朗報だったはずだ
現行センチュリーのオットマン機能は、助手席が前方に移動してシートバックがオットマンになる方式に。シートバックが貫通しなくなったことは、運転手にとっても大きな朗報だったはずだ

 このような日本ならではのおもてなしを体現したユニークな装備は、結果的に時代のあだ花となって姿を消してしまった。しかし、設計者の前のめりな思いが伝わるそれらの存在は、われわれのハートをいまだに熱くさせてくれる存在だ。

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