なぜハザードとエンジン始動スイッチはクルマごとにバラバラなのか?

【余話】タッチパネル化だけは避けてほしい

 昨今、インパネの中央に大きな液晶モニターを備えたクルマが増えてきた。テスラ全車のほか、メルセデスSクラス、Cクラス、ボルボ、国産車だとレヴォーグ、プリウスPHVなどだ。未来的でカッコよく、多くの情報を得られる便利さもあるのだが、ここにすべての操作が集約されてしまうのを、筆者は危惧している。

 画面をしっかり確認しないと何処に触れたらよいかが分からないタッチ式は、クルマには向いていない。エアコン調節スイッチをタッチ式としていた初期の220系クラウン(※2020年のマイナーチェンジでダイヤル式へと改良)や、オーディオのボリュームコントロールをタッチ式としたゴルフ8など、操作性は酷かった。テスラは基本的にすべての操作がタッチ式となっている(ハザードスイッチだけは物理式だった)。また、最近デリバリーが始まったアリアも、エアコン操作パネルはタッチ式だ。

 「タッチ式は慣れの問題、音声コントロールもあるでしょう」という意見もあるが、慣れると、運転中の揺れる車内で、ブラインドでのタッチパネル操作が確実にできるようになるものなのか。音声コントロールは確かに視線も手による操作もいらないが、スイッチがあればすぐに操作できたアクションを、なぜわざわざ、クルマのAIとのやりとりで操作しなければならないのか。

 さすがにハザードスイッチがタッチパネル化されることはないだろうが、オーディオ音量やエアコン調節がタッチパネル化されていることについては、これが本当に、万人にとって使いやすいと思っているのか、ぜひ一度メーカーに聞いてみたいと思う。

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