アクア、新型アルトなど注目車4台を徹底テスト!! モード燃費25km/Lオーバー車の走りの実力と実燃費


 ガソリン価格の高騰が止まらない今、やはり注目されるのは低燃費車だろう。しかし、そのような「燃費のいいクルマ」は走りなども満足できるレベルにあるのだろうか!?

 本企画では、WLTCモード燃費で25km/Lを超えるエリート級のモード燃費を持つ国産車に注目。

 モード燃費25km/Lオーバー車であるトヨタ アクア、ダイハツ ロッキー、スズキ アルト、そして23km/Lではあるけれど大注目の最新ミニバンであるトヨタ ヴォクシーの4車種の走りの実力を、実際に燃費計測しながらチェックした。

 テストした4車種のWLTCモードは以下のとおり。

・トヨタ アクア Z(FF):WLTCモード33.6km/L
・ダイハツ ロッキー プレミアムG HEV(FF):WLTCモード28.0km/L
・スズキ アルト ハイブリッドX(FF):WLTCモード27.7km/L
・トヨタ ヴォクシー S-Z(7人乗り・FF) :WLTCモード23.0km/L

 なお燃費計測には、以前に国交省が実路走行試験のコースとして採用した、交通安全環境研究所(東京都調布市)から熊谷さくら運動公園(埼玉県熊谷市)までの市街地26.2km+高速道路30km+郊外路27.1kmを走行した。

 それでは、アクア、ロッキー、アルト、ヴォクシーの実燃費と走りの検証を自動車評論家の渡辺陽一郎氏のレポートで紹介していこう!

※本稿は2022年3月のものです。
文/渡辺陽一郎
写真/西尾タクト
初出:『ベストカー』2022年4月26日号

【画像ギャラリー】新型ヴォクシー、アクア、新型アルトなどの実燃費テスト風景と気になる結果をチェック!!(7枚)画像ギャラリー

■アクアとロッキーハイブリッドの実力は?

 アクアはモーターの駆動力を強く感じさせる。エンジンを頻繁に停止させてモーターのみで走り、市街地の燃費計測値は32.8km/Lになった。2位のロッキーと比べて1.4倍だ。

 試乗した「Z」グレードには、バイポーラ型ニッケル水素電池が搭載され、実用回転域の駆動力に余裕がある。乗り心地は時速40km以下では路上の細かなデコボコを伝えやすく、タイヤが転がる時に発するノイズも気になるが、走行安定性を含めてプラットフォームなどが共通のヤリスハイブリッドよりは上質だ。

 後席にも相応の居住性が備わり、装備を充実させつつ価格を抑え ている。

アルト、アクア、ロッキーハイブリッドの25km/Lオーバー車、さらにミニバンで最も低燃費のヴォクシーハイブリッドを実走行して燃費計測した

 ロッキーのeスマートハイブリッドは、エンジンが発電機を作動させ、その電力を使ってモーターがホイールを駆動する。駆動用電池が小さく、エンジンを停止させて走る時間も短い。

 ハイブリッドらしさは希薄で、市街地燃費もアクアに差をつけられた。動力性能は、モーター駆動による瞬発力の高さもあり、自然吸気のノーマルエンジンに当てはめると1.6L並みだ。アクセルペダルを深く踏まない限り、3気筒特有のノイズも気にならない。

WLTCモード燃費が最も優れるのは33.6km/Lのアクア。2番目は28.0km/Lのロッキー

■アルトとヴォクシーハイブリッドの実力は?

 アルトはマイルドハイブリッドだから、モーターの駆動力はほとんど体感することはないが、車両重量は710kgと軽い。動力性能にも余裕があるが、アクセルペダルを軽く踏んだだけで、スロットルが大きく開く設定は気になる。パワー不足を隠すための措置だが、不自然で安全性も妨げる。

 ボディが軽いから、スタビライザーが付かないが、走行安定性は悪くない。乗り心地は足まわりのコスト低減で硬さを感じるが、タイヤがワゴンRスマイルと共通化されて指定空気圧も280kPaから240kPaへ下がり、先代型よりは上質だ。

 ヴォクシーはハイブリッドが第5世代に進化して、先代型以上にモーターの駆動力を実感させる。特にアクセルペダルを30~60%踏んでいる実用域では、加速が力強く滑らかだ。

 走行安定性もミニバンでは優れた部類に入り、ステアリングホイールを回し始めた時の反応も正確になった。乗り心地は試乗した17インチタイヤの「S-Z」グレードより16インチの「S-G」が快適だ。

高速道路も特に省燃費走行を意識することなく、流れに合わせた速度で30km程度の距離を走行
ヴォクシーハイブリッドはWLTCモード燃費23.0km/Lだが、ミニバントップの低燃費のため特別参戦

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