ヤリス ノート マーチ スイフト… 250万円以下で買える! 「街ナカでキビキビ走って楽しめる」小さいクルマ13選

ヤリス ノート マーチ スイフト… 250万円以下で買える! 「街ナカでキビキビ走って楽しめる」小さいクルマ13選

「山椒は小粒でピリリと辛い」とはよく言ったもので、 小さくても存在感をビカビカに放つクルマたちがいる。そんな、小さいことが個性&魅力となるクルマたちのポイントを引き出していきたい!

 今回は「250万円以下」という縛りのなかで、街ナカを颯爽と走り抜けられる、小さくても本気で楽しいクルマ13台をご紹介!

※本稿は2022年3月のものです
文/片岡秀明、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2022年4月10日号

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■小さいからキビキビ走るのが魅力!

街中から山道まで走りの楽しいコンパクトカーといえばスイフトスポーツだが、誰もがご存じの存在のため、今回は「殿堂入り」ということでノミネートから省かせていただきました
街中から山道まで走りの楽しいコンパクトカーといえばスイフトスポーツだが、誰もがご存じの存在のため、今回は「殿堂入り」ということでノミネートから省かせていただきました

 日本の交通事情や住宅事情を考えると、もっとも使い勝手がいいと感じるのは全長4m前後のコンパクトカーだ。

 その多くは日本人が慣れ親しんだ5ナンバーサイズをベースにしている。キビキビと走り、日常のシーンでも操る楽しさに満ちたオシャレな「ボーイズレーサー」も少なくない。

 その筆頭はスイフトスポーツだが、これは極上のホットハッチで別格だ。そこでビギナーが気軽に乗れ、持て余さない魅力的なコンパクトカーを選んでみた。

 薦めの1台はヤリスである。

 登場から2年だから、これから先も長く付き合えるだろう。欧州戦略車だからシートやサスペンションなどの基本設計はしっかりしている。1.5Lエンジンは実力派だ。6速MTは気持ちいい加速を引き出せる。

 逆に10年選手だが、操る楽しさが格別なのはマーチのNISMO Sだ。軽量ボディに1.5Lエンジンと5速MTを組み合わせ、足もハードに引き締めているからキビキビとした走りを楽しめる。

 ちょっと派手すぎて、と尻込みする人には新鮮味のあるノートがいい。e-POWERは鋭いダッシュを見せ、ハンドリングも軽やかである。リアモーターの出力を高めた4WDは、さらにスポーティな味わいだ。

 マツダ2も軽やかな走りのグレードを多く用意し、運転するのが楽しい。その代表はモータースポーツ参戦を意識して送り出された15MBだ。

 改良型のガソリンエンジンに6速MTの組み合わせだし、鼻先も軽いから気持ちよくクルマが向きを変える。ディーゼルターボのXDも6速MTなら低回転から厚みのあるトルクを引き出しやすい。

 同じようにスポーティな性格なのがスイフトだ。登場から丸5年になるが、スイフトスポーツのベース車だから走りの質感は高い。

 なかでもヨーロッパ仕様に準じたサスペンション設定のRSは軽やかな身のこなしを見せる。1.2Lエンジンだからパワフルとは言い難いが、5速MTならワインディングロードでも操る楽しさは格別だ。

 排気量が660ccの軽自動車にも操って楽しいクルマがたくさんある。パンチの効いた走りを見せるホットハッチのアルトワークスやミドシップスポーツのS660は、残念ながら販売を終えた。今、この座を受け継ぐのは電動で開閉するアクティブトップを採用するコペンだ。

 ターボ搭載の3気筒DOHCエンジンはパワフルで、パンチのある加速を見せるが、街中でも扱いやすい。7速CVTに加え、変速が楽しい5速MTも設定する。

 軽快なハンドリングを売りにするが、挙動は素直だからビギナーでもコントローラブルだ。ベースとなる「ローブ」で充分に満足できるが、次元の違う走りの魅力にこだわる人はGRスポーツを狙ってもいい。

ホンダ N-ONE。走りを第一に考えて送り出されたRSには6速MTも設定される
ホンダ N-ONE。走りを第一に考えて送り出されたRSには6速MTも設定される

 ホンダにもキビキビとした走りの軽自動車がある。それがワンメイクレースも行っているN-ONEだ。パーソナル感覚が強い軽自動車だが、走りを第一に考えて送り出されたのがRSである。

 ターボの後押しにより気持ちいい加速を満喫でき、6速MTは操る楽しさも格別。2代目はハンドリングにも磨きがかけられ、小気味よい走りを見せる。

 乗り心地が荒く、快適性は今一歩だが、操る楽しさがある軽商用車がホンダのN-VANだ。ターボ車はCVTだけの設定だが、NAエンジン車なら6速MTが選べる。低回転のトルクは細いが、マメな変速を駆使して頑張る走りが楽しい。フットワークもN-BOX譲りだから軽快だ。

 輸入車にも250万円の予算で走りが楽しいクルマがたくさんある。いずれも日本車にはない強い個性を放ち、走りの質感も高い。

 キビキビ系の気持ちよさを味わえるのはルノーの末っ子、トゥインゴのインテンスだ。リアエンジン、リア駆動だから取り回し性に優れ、キビキビ系の俊敏な走りも好印象。897ccの3気筒DOHCターボは2ペダルMT(6速DCT)の助けもあり、思いのほか豪快で、活発な走りを見せる。

 同じフランス車でもシトロエンC3は、もう少しエスプリの効いた味わいだ。デザインだけでも惚れ込んでしまいそうだが、しなやかな走りの味わいも魅力と映る。こちらは同じ3気筒ターボでも1・2Lだから余裕たっぷりだ。

 トゥインゴ以上にラテンの香りを強く放つのがフィアット500ツインエアだ。カルトが積む875ccの直列2気筒エンジンはシングルクラッチの5速SMTと相まって独特の味わいがある。山椒はピリリ、の絶妙なハンドリングは飛ばさなくても楽しい。

 優等生のVWポロもトータル性能が高く、長く付き合える1台だ。予算内だとTSIトレンドラインになるが、足のよさは折り紙付き。1Lの直噴ターボも軽やかに回る。


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