いぶし銀「マツダ2」は走りと安さでいざ勝負!! 大戦国時代のコンパクト市場

地道な改良で走りも燃費もグレードアップ! マツダ2試乗

 2021年6月24日 マツダのコンパクトカー マツダ3が一部改良を受け発売された。エンジン・装備の改良および新外板色を追加、さらに特別仕様車「Sunlit Citrus」を追加している。試乗でその進化のほどを確かめた!

●マツダ2の改良 ここがポイント
・1.5Lガソリンエンジンを改良。圧縮比を12.0から14.0に高めることで、トルク特性を最適化。ドライバビリティを高めている。
・これにより、WLTCモード燃費はFFモデルで19.0km/L→20.3km/L、4WDモデルで17.2km/L→18.1km/Lへ向上。
・新外板色「プラチナクォーツメタリックII」を設定

※本稿は2021年8月のものです
文/ベストカー編集部 写真/MAZDA、ベストカー編集部 撮影/平野 学
初出:『ベストカー』2021年9月26日号

【画像ギャラリー】デミオからマツダ2に変わってちょうど2年。充実のモデルをギャラリーでチェック!


■1.5Lガソリンエンジンは圧縮比を12.0→14.0へ高圧縮化

 4代目デミオとして2014年9月に登場した「マツダ2」は、すでに7年のモデルライフが経過している。

 しかし改めて最新モデルに乗ってみると、上質感のあるインテリアやNVH性に優れた乗り味など、決して最新コンパクトカーたちと比較して劣っていることはなく、ライバルとして充分な商品力を持っていることを再認識した。

エクステリアの変更はないが、新色の「プラチナクォーツメタリックII」が設定されたマツダ2
リアビュー

「マツダ2」と名を変えたのは2019年7月のこと。

 その際にも内外装のリファイン、操安性の改良などが施されているが、これ以前にも小改良を繰り返しており、こうした地道ながら「着実」な改良が、デビューから時間が経過しても陳腐化するのではなく、熟成し完成度を高めていくのだな、と実感する。

 ちなみにデビュー時ガソリンエンジンは1.3Lだったが、2018年8月に1.5Lに変更され、1.3Lは廃止されている。

 現在のエンジンラインナップは、この1.5Lガソリンエンジンと、同じく1.5Lのディーゼルターボの2本立てだ。

■1.5Lガソリンエンジンに最新燃焼技術を投入!

 本年6月24日に実施された「改良」により、この1.5Lガソリンエンジン(P5-VPS型)が文字どおり「改良」された。

 従来12.0だった圧縮比が14.0に高圧縮比化。レギュラーガソリン仕様のままこのハイコンプを実現するため、シリンダー内に吸気の斜め渦を発生させ、その渦中心部に燃料を噴射することで急速燃焼を促す「ダイアゴナル・ボルテックス・コンバスション」を採用。

 また、最新のエンジン制御技術を投入して高いドライバビリティと燃費向上を両立した。

手前が新たに加わった高圧縮比仕様のガソリン1.5L。樹脂のエンジンカバーが省略されている。最高出力は81ps/6000rpmで同じだが、最大トルクは14.4kgm/4000rpmから14.5kgm/3500rpmとなった

 今回、この新高圧縮比エンジンを搭載するモデルと、従来エンジン搭載車を乗り比べたのだが、アクセルをゆっくりと踏み込んで加速させていくような場面で、特に2000~3500rpm付近でのアクセルに対するクルマの反応がナチュラルで、全体的に軽快さを感じる走行感だったのが印象的。

 高速道路に乗って、一気に高回転まで引っ張るような加速をすると、両車の明確な差を実感することはあまりない。シティユースでのスッとしたアクセルレスポンスで新エンジンの真価は発揮される。

WLTCモード燃費は19.0km/L→20.3km/L(FF)へと向上した

 ギア比はトランスミッション各ギア、ファイナルともに変更はなし。6ATの2速固定などで、ドライバビリティの差が特に浮き彫りとなった。

 WLTCモード燃費は5~6.8%向上しているのだが、今回の試乗コースは淡々と流れる首都高速区間が多かったこともあり、約60km走って燃費計の数値は13.3km/Lで両車同値だった。街中走行の比率が多ければまた結果は違ってきたであろう。

 ノートやフィット、先日新型にフルモデルチェンジしたアクアなどハイブリッド車と比べると燃費値で驚くようなことはないし、目新しい走行感があるわけではない。

 しかし175万円程度から設定されるマツダ2新エンジン搭載モデルは30万~40万円の価格差があり、熟成された魅力とともに割安感もある。

マツダ2とノートはボディサイズがほぼ同じ。ノートはe-POWERのみの設定で、燃費に優れるもののボトム価格が200万円以上でやや高価
マツダ2の主要諸元

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