■エコ志向なのに、ハイパワー&極悪燃費という贅沢と矛盾
あれから30年。時は流れ、令和の時代となったいま、圧倒的なパワーや大排気量エンジンよりも高燃費を誇るクルマに人気が集まるようになった。
ハイブリッドエンジンではない純粋な内燃機関を持つクルマでさえ、30km/Lオーバーを標榜するクルマも珍しくなくなった。
その一方で、ハイパワー&極悪燃費の国産車が新車販売されているのもまた事実だ。エコとは真逆だ。
矛盾といえばそれまでだが、需要があると見込まれるから商品化されるのだ。本音と建前。そこまで人は賢くなれないということなのかもしれない。
■今しか買えないハイパワー国産車3選
前述のように、2004年にフルモデルチェンジを果たしたホンダレジェンドが280馬力自主規制の壁を打ち破って以来、一昔前では考えられなうようなスペックを掲げるクルマが増えてきた。
では、現時点で新車が購入できる(正確には受注可能な)クルマのなかでハイパワーなモデルを3台、ピックアップしてみた。
■3位:レクサスLS500:422ps
・発売開始:2017年10月
・エンジン:V型6気筒DOHCツインターボ(HVもあり)
・排気量:3444cc
・最高出力/最大トルク:422ps/61.2kgm
・ボディサイズ(全長×全幅×全高):5325×1900×1450[1460]mm
・新車の価格帯:1071万円〜1690万円(全グレード)
・中古車の平均価格:779.1万円
2017年にフルモデルチェンジした5代目LS。斬新なクーペシルエットやエモーショナルな走りを実現。
2021年の改良においてる静粛性と乗り心地のさらなる向上に加え、標準装備の19インチタイヤをランフラットタイヤから新開発のノーマルタイヤに変更し、走りの上質感をさらに高め、乗り心地と静粛性の向上に寄与しているという(メーカーオプションでランフラットタイヤも設定あり)。
■2位:レクサスLC500:477ps
・発売開始:2017年3月
・エンジン:V型8気筒DOHC(V6エンジンもあり)
・排気量:4968cc
・最高出力/最大トルク:477ps/55.1kgm
・ボディサイズ(全長×全幅×全高):4770×1920×1345mm
・新車の価格帯:1327万円〜1500万円(全グレード)
・中古車の平均価格:1020.6万円(全グレード平均)
2017年の発売以降、独創的なデザインや優れた走行性能を実現し、レクサスの全モデルラインアップの乗り味を方向づける1台とされているLC。
2021年9月の一部改良では、LC500h/LC500におけるコイルスプリング、スタビライザーの諸元やショックアブソーバーの制御の最適化により、運動性能をさらに進化。その結果、タイヤの接地感を高め、操舵入力に対する車両応答のリニアリティと高い旋回G領域でのコントロール性を高めたという。
■1位:レクサスRC Fパフォーマンスパッケージ:481ps
・発売開始:2014年10月
・エンジン:V型8気筒DOHC
・排気量:4968cc
・最高出力/最大トルク:481ps/54.6kgm
・ボディサイズ(全長×全幅×全高):4710×1845×1390mm
・新車の価格帯:1052万円〜1449万円(全グレード)
・中古車の平均価格:564万円(全グレード平均)
V8 5.0LのNAエンジン、8速SPDSを搭載し、パフォーマンスを追求したサスペンション、ブレーキ、空力パーツなどの専用装備を数多く採用。レーシングスピリットを受け継ぐ「F」モデルとして、レクサス車の運動性能向上と進化の牽引役ともいえるモデルだ。
パフォーマンスパッケージは日本スーパーGTや米国のデイトナ24時間レースなど、モータースポーツで培った技術を応用した高性能バージョンモデルである。2021年9月の一部改良では専用内装色の設定や10本スポークの19インチ鍛造アルミホイールを新たに設定している。
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